Don’t get me wrongは 「誤解しないでね」とか「勘違いしないでね」といった意味ですが、直訳すると、私を間違って理解しないでくれ、といった感じでしょう。 Please don't get me wrong about Japan. (日本についてぼくが思っていることを誤解しなで欲しい) 状況によってはget him / her wrongのように目的語にme以外の代名詞も来ることもあるそうですが、まれだそうです。普通はdon’t get me wrongで用いられるとのこと。Please don't get me wrong. She is nice deep down. (誤解しないで。彼女は根はいい人なんです) 

elsewhere は「どこかほかのところで[に、へ]」といった意味の副詞なので前置詞はつかないと思っていたら、long distance call for elsewhere in Japanという表現に出会いました。国内でどこかほかのところへ電話をかける市外電話の意味でしょうが、このforがなぜつくのか訊ねたところ、「ほかのところへ」という意味をはっきりさせたいからだ、ということでした。言葉は文法ではないことを改めて知らされたしだいです。

teamについては 「集合体と考える場合は単数。構成要素を考える時には複数扱い」とような説明が辞書にはありますが、単数が普通だそうです。Our team was [were] winning beautifully. という文を示したところ、wereは使わない、ということでした。集合体としてteamは捉えればいいようです。The team has been excavating the ruins of Stagira. (調査チームはスタギラ遺跡を発掘調査している)

whoppingはsurprisingly large(驚くほど大きい)という説明が載っています。whopは「~を叩きつける」といった意味ですから、びっくりして、まるで頭をガーンと叩かれる感じなのでしょうか。a whooping big watermelon.(ばかでかいスイカ) a whopping lie (大うそ) a whopping error (ひどい間違い)などの例が辞書にありましたが、普通、具体的な数とともに使われるようです。たとえば、He is paid a whopping 100 million yen a year. (彼はなんと年収一億だって)  At his heaviest, he weighted a whopping 200 kilograms. (一番重いとき、彼は体重がなんと200キロもあった) といった具合に、whoppingの後に具体的数字がくるのが普通のようです。

数年前のことですが、たまたま街で出会ったアメリカ人にget in one’s hair がどうして「いらいらさせる」という意味になるのかと訊ねたところ、髪の毛にガムがくっついてなかなかとれないのでいらいらするといった感じなのだ、と説明してくれました。Will you just stop getting in my hair? (ちょっといらいらさせないでくれない) Her disobedient manner gets in my hair. (彼女の反抗的な態度はぼくを苛々させた)

galleryは 「画廊」「美術館」「見物人」等々、多くの意味を持つ、いわゆる多義語ですが、何かをじっと見つめるといったイメージで捉えたらどうでしょうか。芸術作品をじっと見る場所がart galleryでしょう。画廊にしてもゴルフの見物人にしても、作品や競技をじっと見つめることでは同じです。court galleryといえば、裁判の成り行きをじっと見守る傍聴席の意味になります。

the blindというと目の見えない人を指しますが、そのblindには、名詞で「日よけ」「ブラインド」の意味があります。視界を遮るものがブラインドですが、わたくしは何故か、一瞬にして外界が消えるイメージを持ってしまいます。語根は太陽と関係があるそうです。太陽に焼かれると視力を失って盲人になる。そうならないように眼を覆うのが「日よけ」の本来の意味だそうです。そういえば「盲人たちだけが太陽をまっすくに見る」と言ったのはアルチュセールでしたが…… I love opening the blinds and letting the brightness into my room. (ブラインドを開けて、光を部屋に差し込ませるのが好きだ)