Say no more! 「それ以上言うな」と訳すと黙ってろといったニュアンスが出てきそうですが、このフレイズにはそんなイメージはないそうです。「わかった。まかせといて」といった感じで捉えればいいと思います。もっとも状況によりけりでしょうが。”Someone ought to clear the table.” “ Say no more!” (「誰かテーブルを片付けないといけないな」「わかった。まかせといて」) このように相手を気遣うニュアンスがあります。”I’m stuck at Omiya station because of guerilla rainstorm.” “Say no more. I’ll go there and drive you home right now.”(「ゲリラ豪雨に遭って、大宮駅で身動きがとれない」「わかった。すぐに迎えに車で行くから」)

魚のイワシのことをsardineといいますが、イワシと関連のある語にsardonic (冷笑的な)があります。イタリアのサルディニア島の近海でイワシが大量にとれたことからイワシサルディニア島にちなんでsardineと呼ぶようになったそうです。sardonicはそのサルディニア島に生える植物のことを意味し、それを口にすると痙攣を起こすほど顔が歪むところから「冷笑的な」とか「小馬鹿にした」といった意味が誕生したとのこと。He gave a sardonic grin. (彼はせせら笑いを浮かべた) 

 sabotage 「破壊する」「妨害する」 フランス語ではサボタージュですが、英語はサバタージˈ[sæb.ə.tɑːʒ]のように発音されます。日本語の「サボる」という語の語源になった語だそうです。フランスの労働者が争議中木靴(sabot サボ)で機械などを破壊したことからできた語で、そこから「故意に妨害する」という意味に発展したそうです。純粋に破壊行動だったわけですが、それが妨害行動の意味になり、日本に入っては、仕事をしない、つまり「怠ける」という意味に曲がってしまったようです。sabotageは「サボる」という意味とは完全にかけ離れています。She would probably be a good President, if the bureaucracy does not sabotage her. (もし官僚が妨害しなければ彼女はおそらく良い大統領になるだろう) He put a lot of salt in the fruit punch in an attempt to sabotage the party. (彼はパーティを妨害しようとして大量の塩をフルーツパンチの中に入れた) The Egyptians blocked the canal with sabotaged ships. (エジプトは廃船で運河を封鎖しました)(BBC) これはスエズ動乱に関する記事ですが、イギリスの攻撃にたいしてエジプト側は故意に船を破壊して妨害したので、sabotageが使われています。

runner-up は「2位入賞者」「準優勝者」の意味ですが、ちょっと分かりにくい合成語です。1位の次がrunner-upですが、2位に限らず「上位入賞者」「入選者」の意味でも用いられます。ドッグレースが語源らしいです。たとえば、陸上の100メートル走で1位がゴールした後に、次々と選手たちがゴールする光景を思い浮かべれば分かりやすいかもしれません。upはup to the winner (勝者に近づく)ということではないでしょうか。winnerに最も近い人が2位ですから、「2位入賞者」「準優勝者」の意味になったのでしょうが、さらに発展して、2位だけでなく1位に近い人ということから「入賞者」の意味でも使われるようになったと思われます。複数形はrunners-upです。Three runners-up out of six finalists were mentioned first. (6人のファイナリストのうち3人の上位入賞者の名前がまず告げられた) 人だけではなく何かの企画とか、アイデアなどにも使われます。Two runners-up get $10.000 each. (次点の2つはそれぞれ一万ドルを獲得します) If Connor is out, the new Miss USA would be the runner-up Miss California, Tamiko Nash. (コナーさんが失格となれば、新たにカリフォルニア州代表の準ミスのタミコ・ナッシュさんがミスUSAになる)(CNN)

run in the[one’s] family 「家族に遺伝している」直訳すれば「家族に流れている」というわけですから、そのような血が流れている、と考えてもいいでしょうが、性格や特徴について述べるときに使われます。Results show that sleep behavior often runs in families. (分析によると、睡眠パターンは遺伝することがわかった) Hemophilia runs in his family. (血友病は彼の家族には遺伝している)(研究社) “Your hair is never thinning.”  “  I guess it runs in the family.” (「髪が薄くならないね」「そういう家系なんだと思う」) ご近所の畑の縁にシャクナゲが咲いていました。中国からヨーロッパへそして世界へ広まった花だそうですが、あの華やかな花の姿を見ていると、植物だって、脈々と流れている血があるのだと思わされます。

route は(「道」あるいは「径」)いつも通る決まった道をイメージすればいいのではないかと思います。「航路」の意味があるのも船にしても飛行機にしても、またbus routeなどのようにバスにしても、決まったルートをとるわけですから、routeが使われているのでしょう。Teachers test daily walking routes. Students get regular medical checks. (先生たちは通学路の検査を行っている。生徒たちは定期的に健康診断を受けています) これは福島原発事故後の記事ですが、子どもたちがいつも通る道の放射能を測っているわけです。My grandson walks on school route every day. (孫は毎日通学路を通って学校へ通っています) 通学路は決まった道ですからrouteです。ちなみに[ラウト]のように発音されることもあります。

route は(「道」あるいは「径」)いつも通る決まった道をイメージすればいいのではないかと思います。「航路」の意味があるのも船にしても飛行機にしても、またbus routeなどのようにバスにしても、決まったルートをとるわけですから、routeが使われているのでしょう。Teachers test daily walking routes. Students get regular medical checks. (先生たちは通学路の検査を行っている。生徒たちは定期的に健康診断を受けています) これは福島原発事故後の記事ですが、子どもたちがいつも通る道の放射能を測っているわけです。My grandson walks on school road every day. (孫は毎日通学路を通って学校へ通っています) 通学路は決まった道ですからrouteです。ちなみに[ラウト]と発音されることもあります。