applyは「重ね合わせる」といった意味が原義です。たとえば、This paint applies easily.というと「このペンキは簡単に塗ることができる」といった意味になります。ペンキを塗るとはペンキを重ねることですから、動詞はapplyが使われいるわけです。 さらに、…

milk :「~を利用してお金などを少しずつ搾り取る」milk a cowは乳牛からミルクをしぼるわけですが、そこからネガティブな意味合い含んだ「搾り取る」といった意味でも使われます。to get as much money or information out of someone or something as poss…

「歴史的な」という場合historicにするかhistoricalにするか迷いますが、歴史上の特別な出来事や重要な出来事にはhistoricが使われている気がします。英英にはHistoric means ‘important or likely to be important in history'などとありました。 It’s a hi…

ownership :「所有権」簡単にいえば、それはぼくの(わたしの)のものだというのがownershipと考えればいいのだろうと思います。 語尾のshipは船とは無関係です。もともとshapeがshipへと変化したもので、たいてい抽象名詞を作る語尾として機能しています。…

come along 「やってくる、ついてくる」この成句は、特に何かに出席するとか参加するような場合に使われることが多い気がします。alongは「~に沿って」という意味を持つことから、「人や物事に沿う」さらにそこから「気持ちに沿う」と言う風に発展していっ…

to name but a few「ほんの2,3例をあげると」といった感じで使われます。to be sure (確かに) とかto begin with (まず初めに) などのいわゆる独立不定詞ですが、ALTにパラフレイズしてくれとたのんだら、困っていました。とりあえずは、条件の意味合いを…

(be) on the same page :「考え方が同じである」たとえば隣の人も自分と同じページの記事を読んでいたら、自分と同じことに興味なり関心を持っているのだと思うでしょう。そんなことから共通認識をもっている、というような場合にこの成句は使われるのだそ…

楽してもうかる組織とか仕事のことをgravy trainといったりします。gravyは「肉汁」という意味から「甘い汁」という意味で使われるようになったのでしょう。その甘い汁を運ぶ列車、つまり組織や仕事に乗りさえすれば、甘い汁をずっと吸っていられるというわ…

way of ~doing とway to doの使い方はいささか面倒です。英検2級の問題集にIn search of a way to use everyday roads as a way of making energy, the specialists at a U.S. company have designed a three-layer road with solar panels in the middle. …

cramp :「筋肉のけいれん」「束縛する」 I've got (a) cramp in my foot. といえば「こむら返りを起こした/ 脚に痙攣が起った/ 脚がつった」という意味です。(イギリス英語ではなぜか冠詞をつけません)なぜけいれんを起こすことが「束縛する」といった意…

work with a computerといえば、コンピューターを使って仕事をする、といった意味になりますが、work with a companyとなると、ある企業と提携すると言った意味になります。computerのようないわば道具を使ってといったニュアンスのwithの場合もあれば、とと…

outsource :「外部のサービス会社に委託する」「外注する」 Cambridgeには If a company outsources, it pays to have part of its work done by another companyという説明が載っていました。part of its workとありますから、仕事あるいは業務の一部をほ…

put a rush on it 「急いでやる」ここでのrushは「急ぐこと」を意味する名詞。誰かのために急いでする、あるいは急いでするように頼む、というようなときに用いられ、自分が何かを急いでやらなければというような場合 (I'll do it in a hurryの感じ) には用…

plenary:「全員出席の」語根のple-はもともとpel (満たす) が変容したものなんだそうです。pがfとなってfelへ。さらにfel が fillやfullへと母音交替が起こっていったようです。この満たすという意味のpleはplentyとかcompleteなどに出てきます。plenaryは…

plain sailing 「順調な進行」Cambridgeにはto be easy and without problemsとありました。plane sailing (平面航法)という航海用語から派生した表現だそうです。つまり本来はplainではなくplaneだったわけです。そのplaneがplainへと変化したようです。pla…

pecking order 「上下関係」といったニュアンスで捉えれば理解しやすいと思います。サルにはボスザルがいて群れを統率していますが、もともとサルの集団にはボス的な存在は必要なかったそうです。いわゆる人間による餌付けが原因でひと様から食べ物を頂戴す…

in excessとto excessは今もって分からない成句のひとつです。liberty in excess (行き過ぎた自由)と言ったりしますから形容詞的に名詞を修飾するのがin excessかと思うのですが、Never spend in excess of your income. (収入を超過して支出をするな)という…

backerは 「後援者」「支持者」といった意味で用いられますが、金銭的な支援をするひとといった意味合が強いような気がします。英英を引いてみると、someone who gives financial support to somethingとありました。For about $90 a pop, backers can get a…

つまり、奥様、そのとき女主人はその娘の髪を掴んで放さなかったんです。女主人は膝で娘のわき腹を、つぎに恥部を蹴り上げ、さらに空瓶でもって顔を殴りつけたんですよ。たまらず、その娘は、ちょうどわたくしが掃除していたとき、部屋へ逃れてきたんです。…

Catherine・Anne・Porterの"Mgic"を訳してみました。 ーー育児と仕事で忙しくしている娘の目にとまるといいのですが 『魔力』 奥様、わたくし、とても幸せですの。なんといっても、ここはとても静かで平和ですもの。わたくし本当に感謝してますのよ。こんな…

add insult to injuryを直訳すると「傷に侮辱を加える」となりますが、転じて「悪い状況をさらに悪化させる」といった感じで使われます。日本語でも「泣きっ面に蜂」――泣きはらしてむくんだ顔がさらに蜂に刺されて腫れあがるということから不幸が重なるとい…

barrageはフランス語に由来するので発音はバラージュのようになります。普通矢継ぎ早の攻撃のことを意味しますが、barrageはbar (横木) と関連のある語だそうです。横木で敵の攻撃を防いだことからそのような意味になったとのこと。そこから敵に向かって前進…

out of dateとout of fashionは紛らわしい成句ですが、 out of dateのdateはtoday (今) を指していると考えれば分かりやすいような気がします。たとえば、an out-of-date phone directoryというと、今ではもう古くて役に立たない、あるいは正しくない電話帳…

十日ほどまえにさやえんどうの小さな褐紫色の花を見かけたと思ったら、今日はもうたくさんの実がなっていました。自然って後戻りしない。種をまき、花が咲き、実がなるというプロセスは植物に疎いわたくしのような者には神の御業としか思えません。もうすぐ…

commitという動詞は、語源的にはcom=together+mitでできていますが、-mitはcatcher’s mitt (キャッチャーミット) なんかに出てくるmitでsend (送る) という意味です。ですから、たとえば、commit suicide (自殺をする) とか、commit murder (殺人を犯す) と…

「ある意味では現在しか存在しない。過去は過ぎ去り、未来はまだない。ある意味では、しかし、現在は存在しない。現在はただちに過ぎ去り、気づいたときにはもはやない。反省によってのみ、主体は存在するのである」と言ったのは確かレヴイナスだったと思い…

このところソーシャル・ディスタンスという語を耳にするたびに、いささか違和感を覚えます。コロナ感染予防のために人と人との距離をとって「密」を避けましょうということでしょうが、それだったらdistancingかspaceかplaceじゃないかな、と思うのです。と…

「デモクラシーとは余分にもっている人間が十分にもたない人間のために不足分を満たす義務のことである」これはフランス革命期を駆け抜けた思想家バブーフのことばです。歴史の教科書なんかには空想的平等主義者として登場しますが、極貧家庭に生まれ育った…

紀元前4世紀にギリシャからインド北西にまたがる大帝国を築いたのがAlexander the Great、つまりアレクサンダー大王、あるいはアレクサンドロス大王です。ペルシャ帝国を制圧しただけでなく、インドまでも征服したわけですから、尋常ではないですね。当時世…

「鶴首して待つ」という表現は文章ではたまに見かけますが、「首を長くして待つ」と普段わたしたちはつかいます。鶴のように首を長くのばして、今か今かと待ちわびることから、首の長い鶴が比喩として用いられるようになったのでしょう。「鶴首して吉報を待…