arriveというと国などの広い場所に到着するときはarrive in, ホテルなど狭い場所にはarrive atと教えられたので、inとatだけしか伴わないと思い込んでいましたが、あるときarrive toとtoを伴う文に出会って意外に思ったことがあります。それはイスラム国に誘拐された少年たちの記事でしたが、その中に、When they arrived to us, they were so skinny they barely looked human. (彼ら[少年たち]がわれわれのところに辿り着いたとき、彼らはがりがりに痩せていて、ほとんど人間には見えないほどだった) という風に出ていました。前置詞toは到達点を示しますから、文脈から推し量ると、少年たちが必死で逃げて、やっと安全な私たちのところにたどり着いたといったニュアンスがarrived to usにはあるような気がします。なおarrive in [at] usのように人にatやinはこのような場合には使わないとのこと。toの後は人が来るようです。それにしても、子どもたちに銃を持たせるという負の歴史を彼ら(あるいはわたしたち)は相も変わらず刻んでいくのでしょうか。