anchor は「錨」「支え」「ニュースキャスター」等々いろいろな意味があって捉えづらいとこぼしたら、何かと繋がっているものや人を示すと考えれば分かりやすいよ、と南アフリカのALTからアドバイスをもらったことがあります。anchorの語源をたどると、「ひざ」を意味するankleと同じで、「曲がる」が語根のようです。なるほど「ひざ」も「錨」も曲がっています。「曲がる」という意味合いに加えて、「繋がり」という意味が重くなっていったのがanchorなのかもしれません。たとえば、「錨」は「船」と繋がって、船を動かないようにするものです。「報道アンカー」は視聴者とつながって、いつもテレビの場面から動かない。さらに「繋がり」から「欠かせないものや人」といったニュアンスを加えると、錨は船を停泊させるために欠かせない重要なもの。「キャスター」は視聴者を番組につなぎ止めるために欠かせない存在。そしてレースで欠かせない存在が最終ランナー、つまり「アンカー」というわけです。綱引きの最後尾で重石みたいに動かない人は綱で繋がっています。ちょっと強引かもしれませんが、そんな風に捉えても面白いと思うのですが、どうでしょうか。