feeの意味としてたいていどの辞書にも「専門職への報酬」と載っていますが、「特別」に支払う「料金」とでも考えれば分かりやすいと思います。トラブルに巻き込まれなければ弁護料(a lawyer’s fee) は必要ないわけですし、健康で医者の世話にならなければ医療費(medical fees)も払う必要はないわけです。このように弁護料とか医療費は「特別」に支払う「料金」ですからfeeになると考えれば良さようです。また特急料金(express fee) は乗車券の他に特別にかかる料金ですから、これもfeeが使えます。もちろん受験料も受験のときだけ払いますからexamination feeになります。ところで、封建時代をfeudalistic ageといいますが、このfeudal、あるいはその元になるfiefとfeeは語源的には関係があるようです。fiefは封建領主の領土の意味ですが、そのfiefからfeeとなったもので、本来は小作料だったそうです。ともあれ、摂られるお金に違いはないですが。Regulars say the fee to sleep is a small price to pay to overcome exhaustion. (常連客たちによれば、睡眠をとるために払う料金は、極度の疲労を回復させることを考えれば、大した金額ではないとのことだ) 仮眠をとるための部屋代は特別に支払う料金ですから、feeが使われているわけです。