go placesを直訳すると「いろいろな場所に行く」となりますが、この成句は「出世する」とか「成功する」という意味で使われます。いろいろな場所に行くということは色々な職業を経験するという風に捉えればいいでしょう。欧米の社会ではstep upするために転職するという考え方が強いので、転職と出世、あるいは成功とは関係が深いのでしょう。placesと複数になるのは、たとえば、今の職を辞して、別の会社では社長になるとか、事業をおこすとか、様々な可能性を意味することから複数になっているのでしょう。係長、課長、部長などのようにランクが上がっていくことから複数になると説明したALTもいました。英英にはto be likely to be successful in the futureとありますから、未来について述べる言い方で、過去では使われるないようです。訊ねてみると、He studied a lot, then he went places.のようには言わないとのことでした。If Mr.Suzuki studies hard, he will go places. (スズキさんは一生懸命に勉強すれば、出世するでしょう) このように未来形で使われます。これからも様々な可能性が秘められているということから未来形になるわけです。