go on in the same old rut は「10年一日のごとく過ごす」といったニュアンスで捉えればいいと思います。rutは「わだち」の意味です。語源的にはrouteと関連がありそうです。何度も馬車が通ってできたのが「わだち」です。そこを通れば楽に通れるわけですが、そこから外れると馬車は揺れて、へたすると横転してしまう。アスリートや力士なんかもまるでわざわいを避けるまじないみたいにさまざまなroutineを繰り返しますが、それも同じ轍を踏まないためなのでしょう。そんな風に思いを巡らすと、rutとrouteとroutineはなにやら深いつながりがありそうです。ともあれ、同じ轍を何度も何度もずっと通るということからgo on in the same old rutは「同じことをやって過ごす」といった意味で使われるようになったのでしょう。By the age of twenty nine, I had burned myself out. I was working, but it seems like I went on in the same old rut. (29歳までに、ぼくは燃え尽きてしまった。働いていたけれど、10年一日のごとく過ごしていたのだ)