A lot of people called him namesというと「たくさんの人が彼の悪口を言っていた」というような意味になります。直訳すると、「彼を(田中とか鈴木といった)名前で呼んだ」ということですから、なぜそれが「悪口を言う」という意味になるのかちょっと小首を傾げたくなります。「金子」とか「下島」とか、その本人に向かって実際の名前を呼んだところで、多分何の影響もないでしょう。そこでnameの語源を調べてみると、reputation (評判) の意味だったことがわかりました。nameの本来の意味は「評判」ということだったわけです。ネイムバリューという日本語にその本来の意味が残っているのは面白い現象です。その人の評価がつまり名前であって、名前がその人の評価になる。人のことを良く言ったり、悪く言ったりするときに「誰々さんは〇〇だ(例えば、天才だ、とかガキだ)」となどと言うのに近い気がします。とはいえ、call someone names は悪く言う場合だけに用いられるようです。一つしかない場合は、単数形でnameということもあるそうですが、普通は複数形だとのこと。おそらく多面的に人間を捉えようとするからでしょう。She would often call him names. (彼女はしばしば彼の悪口を言ったものだ)