先日入試問題を解いていたらtap into が出てきてちょっと驚きました。というのも、take advantage ofとかなら、入試問題だなという気がしたものですから。この句動詞でのtapは「資源などを有効利用する」という意味だと思います。資源の詰まったところに穴を開けて、その中に入り込むことから「資源、能力などを利用する」の意味へ発展したのかもしれません。Many corporations are going offshore to tap into the cheaper labor markets. (多くの会社がより安い労働市場を利用するために海外進出しています)前置詞 intoの「入り込む」という意味合いが重くなる場合もあります。この場合には、tapは「軽くたたく」という意味もありますから、トントンと叩いて中に入ると言う風にイメージすればいいかもしれません。I want to tap into the heart and soul of Singapore and food culture. (シンガポールとその食文化の神髄に触れたい) Thieves have found a new way to tap into consumers’ bank accounts. (窃盗犯たちは、消費者の銀行預金口座に侵入する新しい方法を見出した) この場合は、PCか何かのキーを叩いて相手の銀行口座に入り込む感じがしますが……。