in the air は 「(うわさなどが)広まって」といった意味で使われます。たとえば「その商社は倒産しかかっているといううわさが広まっている」といえば、There's another rumor in the air that the firm is going into bankruptcy.といった感じ。さらにupがついて up in the air となると「未確定で」といった意味で使われます。Things are up in the air.とかThat’s still up in the air.といえば、「それはまだ決まってないよ」といった感じ。air (大気)は目に見えない、不確かなものというところから、ほんとうかどうかはっきりしないうわさが広まっているとか、ものごとが決まっていない、まだ漠然としているなどの意味に発展したのでしょう。なお、airは「大気」を表すのでtheをつけます。the sun, the earthなどにつくtheです。ところで、同じような表現にin the windがあります。in the windというと、ノーベル賞を受賞したボブ・デイランの"Blowin' in the wind"を思い浮かべてしまいますが、これも「どうなるかはっきりしない」といった意味合いでしょう。因みに、inがonにかわって、 on the airとなると、「放送中」という意味です。電波が飛ぶのでairなのでしょうが、前置詞onはon fire(燃えている)とかon sale(売り出し中)のonと同じく「~中で」という意味で捉えればいいでしょう。You can't go in the studio. They are on the air now. (スタジオに入ってはいけない。今、放送中だから)