storeを英英でひくと、place where good are kept for saleとありますから、商品を貯蔵している場所を指すことがわかります。つまり、in storeは「在庫があること」で注文があれば販売できる準備ができているということ。そこからin store for~で「~に備えて」という意味で使われたりします。I keep some money in store for a rainy day. (まさかのときのためにいくらか貯金している)(レクシス) この文でもわかるように、前置詞forはbe ready forのforの感じがします。さて、in storeは「在庫がある」といっているだけで、品物が店頭に出ているわけではないので、実際に品物は見えない。そこから「運命などが待ちかまえている」といった意味に発展したと思われます。店頭には出てないけれど、美味しいものが置いてあるのではないか、何か珍しいものがあるのではないか、あるいはあやしいものを扱っているんじゃないか、などと楽しみにしたり不安になったりすることから「運命などが待ちかまえている」といった意味に発展したのかもしれません。Who knows what is in store for us? (この先私たちに何が起こるかなんて誰にわかるだろうか)Who knows what the future has in store for us ? (我々の将来がどうなるか分からない) A great future is in store for you.(すばらしい未来が君を待ち受けている)(大阪教育大)因みに、ストア派を意味するstoicもstoreと関係があるそうです。商人たちが店を開いていた場所は、ストア派の哲学者たちのたまり場でもあったのかもしれません。当時ギリシャではもっぱら男が買い物をしていたそうですから。