ファーストフード店なんかで「お持ち帰りですか?」というとき日本人はテイクアウトと言ったりすることがありますが、それってどうなんですかね、とコーヒー専門店MINGOの店主と話をしていたのを思い出して、たまたま浅草へ出かけた際に、二三人の外国人に実際にどんな風に言うのかたずねてみました。オーストラリア人の若いカップルは、「お召し上がりですか?お持ち帰りですか?」は"Do you want it to eat here, or take away?" と言う風にtake awayを使うと言っていました。イギリス英語ですね。こんな場合はFor here, or to go?と言うのでしょう、と何度も訊ねたのですが、オーストラリアではそんな言い方はしないとのこと。思い込みというものはこわいものだとあらためて反省させられたしだいです。I’d like to take it home with me.という言い方もしますよ、と教えてくれたのは上品なハワイ出身の学生さんでした。I'd like to take that out.のようにtake outを使うと教えてくれた中年のアメリカ人もいましたから、日本語のテイクアウトはアメリカ英語の影響かもしれません。とはいえ、I’d like four burgers to go.(ハンバーガーを4つ、持ち帰りにして)というような言い方が個人的には、自然な気がするのですが……。ところで、MINGOは大宮商業高校の目と鼻の先にあります。豆の種類が豊富で、アフリカやアジア産の美味しいコーヒーを味わうことができます。