look down on [upon]をCambridge Dictionaryでは to think that you are better than someoneと説明してあります。この動詞句は「~を見下す」とか「軽蔑する」などと普通訳されたりしますが、ケンブリッジによれば、ひどく劣ったものとして見下すといったニュアンスはなく、自分がひとよりも優れていると思うこと、となります。そこで、Collinsにあたってみると、 to consider that person to be inferior or unimportant, usually when this is not true.という解説が載っていました。ほんとうはそうではないのに、という含みがあるということを、I wasn't successful, so they looked down on me. という例文を上げて説明してあります。試験に合格しなかったとか、商売がうまく行かなかったとか、そんなことで人を自分よりも低くみるというのか、look down onというわけです。同じような意味をもつdespiseは嫌悪感や怒りなどの気持ちを含みますが、look down onにはそのような意味合いはないようです。前置詞onは、負荷、あるいは不利益のonと考えればいいのではないでしょうか。ひとから見下されるって、悔しいことだし、けっしていい気持じゃないですから。You should never look down on a man merely because he is poor. (あなたは人を単に貧しいからといって見下してはならない)(慶応) She would always be looked down on because she was poorly educated. (彼女は教育を受けていないという理由でいつも見下されていたものだ) 反意語はlook up to ~と前置詞はtoになります。尊敬されることは負荷ではないということなのでしょう。