スパークという日本語は放電などで火花が散るといったときに使われますが、英語のsparkは「引き起こす」「引き金になる」などの意味で使われることがあります。火花を起こす、ということから「事件などを引き起こす」といった意味に発展したのでしょう。「sparkはtroubleやviolenceなど、あまりよくないことを引き起こすときにしか使えない」としている参考書がありましたが、そんなことはないようです。火花は色があり、輝きがあり、勢いがあります。そんなニュアンスが動詞のsparkにも反映されているように思えるからです。His speech sparked us into action. (彼の話に刺激されて私たちは行動を起こした)(レクシス) Bad calls by the referees have sparked arguments. (レフリーのジャッジミスが口論の引き金になった) That simple peaceful act of defiance sparked a bus boycott that was championed by a young reverend by the name of Martin Luther King Jr. (この何気ない非暴力的な抵抗が、バスボイコット運動を誘発し、マーティン・ルーサー・キングJrという名の若い牧師によって支持された) News that he could soon be a Red Sox player has sparked a great deal of excitement in Boston. (彼がまもなくレッドソックスの選手になるかもしれないというニュースは、ボストンでものすごい興奮を呼び起こしています) これはずいぶん昔の松坂投手についてのCNNのニュースですが、これなどはtroubleやviolenceとはまったく無縁です。