make both ends meet は「家計の帳尻を合わせる」「やりくりする」といった意味で使われます。endsは「収入と支出」の両面を示すので複数形になります。make ends meteがこの表現の原形だった、つまり、「収入と支出を等しくする」というのが本来の意味だったという説があります。そのとき、「相等しい」の意味のmeteの発音がたまたまmeetと同じであったため、meet (この場合は「会う」ではなく「合う」になってしまいますが) にとって代わられたというのですが……。ともあれ、日本語で「帳尻を合わせる」というと、穴埋めをするといったネガティブな意味合いを持ちますから、「やりくりする」と訳した方が誤解を招かないのではないでしょうか。Though the Browns have seven children, they seem to make both ends meet. (ブラウン家は7人の子どもがいるが、彼らは収入内でやりくりしているようだ)(学習院大)