makeは名詞とのコンビネーションを作りますが、たとえば、make a mistake(間違いをする)とか make an appearance(出現する)とか make a promise(約束する)など具体的な動作や行為を表す名詞とコンビネーションを作る場合には、パートナーの名詞は可算名詞。つまり不定冠詞a(an)をつけたり複数形になったりします。これに対して抽象的な名詞の場合には不可算、つまり冠詞はつきません。例えば、make progress(進歩する)make sense (意味をなす)などがそうです。進歩するというと進歩の様子が目に見えて、なんとなく数えそうですが、「進歩」そのものは具体的なものではないですから、数えないわけです。そこで、make an effort to do~ は「努力する」という意味で広く使われる成句ですが、「努力」はこれから行うことですから、どんな「努力」なのかを述べたい場合には、不定詞を取ります。She made a great effort to communicate with her co-worker, but she found it useless. (彼女は同僚と意志の疎通をはかろうと懸命に努力しが、無駄だとわかった) We must make an effort to improve our English. (私たちは英語を向上させる努力をしなければならない)(佐賀大)なお、努力していることが複数であれば、make efforts to doと複数にすればいいわけですが、それでもよほどのことがなければ単数形が普通だそうです。