マラリアは英語でmalaria [発音はマラーリア / マレーリアといった感じ]と言いますが、malaは「悪い」という意味を持ちます。そのmalaが付いたmaladyは「疾患」「疾病」などの意味で使われます。不治の病のことをfatal malady といったりするように、具体的な病気というよりも慢性的な病に使われるようです。またmaladies of depression (不景気による弊害) のように、社会の病癖、いわゆる「弊害」などの意味として使われるのも慢性的なニュアンスと関係があるのでしょう。She is suffering from a chronic malady. (彼女は慢性の病気に苦しんでいる) maladyは理由がはっきりしない場合に使われますが、インフルエンザのように病名がはっきりしている場合にはdiseaseが使われているようです。a heart disease (心臓病)とかa lung disease (肺病)などのように。ちなみに、influenzaは医者が使う、いわば専門語みたいなものですから、一般にはfluが使われます。ですから「インフルエンザにかかっている」はI have the influenza.というよりI have the flue.が普通とのこと。