may well do~ は入試ではお馴染みの成句ですが、なぜこれが度々出題されるのかよくわかりません。「当然~するだろう」「~するのももっともだ」という意味ですから、簡単にshouldとかhad betterとか単にmayで問題はないと思うのですが、ことさらmay well doが問題にされるのは、たぶん、may do wellという語順ににならないからでしょう。つまり本来ならば、助動詞のmayの後には動詞の原形が来るはずなのに、その助動詞+動詞の原形といういわば密接な関係を裂くかのように副詞のwellが間に入っているから文法的にどことなく違和感を抱くからではないでしょうか。しかし助動詞だって、いわば一種の動詞と捉えれば、その後に副詞が来ても問題ないとも言えます。事程左様に、wellは「十分」という意味の副詞ですが、本来の動詞(本動詞)よりも「許可」「容認」を示す助動詞mayと強く結びついて、つまりmayのそばに居ることでmayを強調して「~しても十分によろしい」ということから「~するのはもっともだ」という意味になるわけです。訳す場合は「確かに」とか補ってみるとニュアンスが出るような気がします。You may well get angry. (確かに君が怒るのももっともだ)  Men may well describe the manner in which the woman makes a request as "beating around the bush." (男性が女性のものの頼み方を「遠回しなものの言い方」だと述べるのも無理はない)(青学)