引き続きneedについて書きます。You needn't have come in such a hurry. (そんなに急いで来なくてもよかったのに) この文は「急いで来た」という過去の行動を「必要なかったのに」と「今」指摘しているわけです。この場合、needを動詞にして、You don't need to have comeとはなりません。この表現では助動詞のneedを用います。助動詞+完了形の一つだからでしょう。他に助動詞+完了形の例を挙げると、過去の状態を今推測するのはmay 完了形。He may have been rich (彼は金持ちだったかもしれない) 過去においてすべきだったと今指摘しているのがshould完了形。You should have read “25 Hours.” (『25時』を読むべきだったのに) このように助動詞+完了形になるので、動詞のneedは使わないのだろうというのが私の推測です。因みに、ゲオルギュの『25時』という小説はもうずいぶん昔に絶版になっているようで本屋さんで見かけることがなくなりました。学生のときに読んだ小説ですが、一気に読んでしまった記憶があります。あんな感動的な小説は絶対に絶版にしてはいけない、と思います。