How capable you are, you cannot always be right. これはある私立大学の下線部誤文訂正問題ですが、下線部Howを譲歩にするHoweverに直してHowever capable you are, you cannot always be right. (どんなに濃緑があっても、常に正しいとは限らない)が正解になります。ここで気になるのは、なぜ大学側はcannot alwaysに下線を施しているのか、という点です。頻度の副詞――always, often, sometimesなど――は一般動詞の前、be動詞の後ろとポジションが決まっていますから、cannot be always right…となるはずだが、などと真面目な受験生を迷わせたいために作ったのではないかと邪推したくなります。確かに頻度の副詞は be動詞の後、一般動詞の前ですが、助動詞がはいると助動詞の後に来ます。したがって、cannot always be rightがいわば正しい言い方になります。ともあれ、このような問題はどうも好きになれません。