pass for...は「~として通る」という意味ですが、「実際はそうではない」という含みがあります。Macmillianにはpass for someone/ somethingの説明として to be accepted, wrongly, as being a particular type of person or thingとありました。間違って受け取られること。そして、特別なあるいは特殊な人(もの)として通用するということだというわけです。He’s nearly forty, but he could pass for twenty-five. (彼はもう少しで40才になるが、45才で通るよ) この場合「40才とそうでない45才を交換できる」と考えれば、前置詞forは「交換」のforということになりそうです。He passed for a learned man in our community.(彼は博学の人で通っている)(茨城大)この場合、彼は実はとんでもない食わせ者だったけれど、学識豊かなひととして尊敬されていた、特殊な人物だったのかもしれません。ともあれ、実際にはそうではないが、そういう人(または物)で通用している(passしている)というのがpass forです。He wore a flannel shirt, jeans, boots, and would’ve easily pass for a carpenter. (彼はフランネルのシャツを着、ジーンズとブーツをはいたが、その格好だったら、大工だと言っても誰も疑わなかっただろう)