plotをCambridgeでひくと、the story of a book, film, play, etc.とありました。実のところ、ちょっとがっかりしました。というのも、E. M.フォースターの『小説の諸相』(Aspects of the Novel) によると、それから(then)どうなったかを述べるのがstory で、どうして(why)そうなったかを述べるのがplotだと説明されているからです。つまり、storyとplotは視点というか、捉え方が全く異なるのです。ともあれ、大ざっぱにいわゆる本や劇や映画などの「物語」とか「筋」いう意味から、「構想」という意味でも使われます。It could be the plot of Steven Spielberg’s next film. (それはスティーブン・スピルバーグ監督の次なる映画の構想にでもなるかもしれない) また、奇妙なことにplotは「土地」を示すことがあります。ある特別な目的をもっている小さな土地といったニュアンスです。その場合、土地の一区画がlotで、その区画が集まった地所がplotになります。小さなストーリィが集まって、全体の話ができあがる小説とどこか共通するものを感じてしまいます。Everything you need is on one plot. (必要なものすべてがこの地にそろっています)