It serves you right. というと「ざまあみろ」といった意味ですが、 serve ~ rightで「当然の報いだ」「自ら招いたことだから、同情することはない」といった感じ。普通このようにitを主語にします。ここでは、itは漠然と不愉快なことを指すと考えればいいでしょう。動詞のserveは「人に仕える」が中心的な意味ですが、そこから「人を~のように扱う」「人のために役に立つ、働く」という意味に発展したようです。He has deceived many people. It will serve him right if no one trusts him. (彼は多くの人々をだましてきた。だれからも信用されなくて当然だ) rightは副詞で「正しく」という意味にとった方がわかりやすいと思います。この文でいえば、誰からも信用されなくなったのは彼に正しく働いている、というわけです。It serves him right that he missed the last train. (彼が最終電車に乗り遅れたとはいい気味だ) ここでのitはthat以下を指す仮主語と捉えればいいでしょう。なお、serveには「料理を出す」とか「(テニスなど)サーブする」という意味もあります。「料理を出す」にしても「サーブする」にしても何かをこれから差し出す、何かを始める、何かを提示する、何かを発表するといったニュアンスがあります。差し出したものが何らかの「役に立つ」わけです。Your birth certificate will serve as evidence of your age.(出生証明書があれば、あなたの年齢を証明するのに役立つでしょう)ちなみに、serveはもともとslave (奴隷) から出来た語だそうです。そこから「仕える」とか「食事を出す」とか「役に立つ」などの意味に派生していったのでしょう。