アガサクリスティーの話を読んでいて、I don’t think even she realized how generous she was being.という文に出会いました。彼女自身も自分がどんなに気前がいいか自覚がなかったと思う、といった意味でしょうが、この形ーbe being 形容詞ーは高校の教科書にはまず載せないだろうと思われます。それはさておき、She was generousだと、普段気前がよかったとなりますが、She was being generousだとその時彼女は気前がよかったということになります。つまりat that time(そのとき)について述べているわけです。たとえば、He is being nice.だと、普段彼は意地悪なのに、今日に限ってやさしい、といったニュアンス。振舞いとか態度について述べる場合に「主語+be+being+形容詞」が現れます。しかし、喜怒哀楽の感情を表す場合には使われないようです。She is being angry.とか、He is being pleasedといった風には使われない、ということです。あくまで基本は進行形ですから、喜怒哀楽の形容詞だとそのときの様子や状態よりも、動作動詞的な意味合いをもつからでしょう。