ワンオフという日本語をたまに耳にすることがありますが、おそらく英語のone-offから出きたのだろうと思われます。one-off は「一回限りの」「現品限りの」といった意味の形容詞で使われるのが普通ですが、名詞で用いられることもあります。さて、自動車の組み立てをイメージすればいいと思います。順々に組み立てが完了して、生産ラインから降りるのがline offです。しかし、one-lineは大量ではなく、一個だけが生産ラインから降りる(off)わけです。生産ラインの外に特別な一個(one)だけ出る(off)ということから「一回限りの」という意味に発展したのでしょう。We no longer translate one-off articles. (単発の記事の翻訳はもうおひきうけできません) A one-off payment is cheaper than installments. (一括払いのほうが分割払いよりも安くつきます)  This is a one-off thing. (これは今回かぎりです) さらに「一回限り」ということから、注文を受けて一個だけ作るものに使われたりもします。いわゆる「特注品」です。This is a one-off model. So I must buy this! (これは特注品だから、買わなければ) 手作りの模型だから、買おうというわけです。 Last year a large number of companies froze executive salaries, but it was difficult to predict whether this was a one-off, (昨年は多くの企業が重役報酬を凍結しましたが、それが今回だけのものなのかどうかを予測するのは困難でした) このように「一回限り」という名詞としても働きます。