as far as S+V は大学入試問題でしばしば取りあげられる構文の一つです。I went as far as the South Pole.といえば「南極まで行った」という意味になるでしょう。このようにas far as はもともと明確に距離を表す語句です。ところが、それが接続詞として用いられると、「距離」といういわば一次元の意味合が「~するかぎり」といった「制限・範囲」といういわば二次元、あるいは三次元の意味合に発展します。たとえば、as far as the eye can see (目の届く範囲で) とか as far as I remember(覚えている限り)とかas far as that goes. (そのことについていえば) などなどさまざまな使われかたをします。As far as I know, she will take three days off. (私の知っているかぎりでは、彼女は3日間休暇を取るそうです) このように、情報が絶対正しいわけではなく間違っているかもしれないというニュアンスを含みます。本来明確な距離なり場所なりを指す語句なのに、接続詞として働くようになると、ちょっとぼやけて曖昧なニュアンスで使われるようになるところが面白いところです。「範囲」には限度があるものだということでしょうか。So far as he is concerned, he often makes Tarzan noises at night. (彼に関する限りでは、彼は夜にターザンのような雄叫びをあげることがある)