take には「見解」「意見」という名詞があります。takeの基本的な意味は「動かないものを手に取る」「手を延ばしてものなり人なりを引き寄せる」ということのようです。そこから、名詞として「自分の(動かない)見解」という風な意味で用いられるようになったのでしょう。あるいは、写真を撮る(take a picture) というときのtakeと捉えてもあながち的外れではないように思います。いろいろなアングルから写真を撮るように、いろいろな角度からあるいはいろいろな視点からさまざまな意見が出てくるといった感じで「見解」の意のtakeをイメージしても面白いと思ののです。What is your take on those computer software commercials? (例のコンピューター・ソフトウエアのコマーシャルをあなたはどう思いますか) もっともopinionと違ってtakeは違った意見があることが前提で使われるようです。What’s your take? という場合、あなたは先ほどの人と違った意見を持っていることが前提になっているわけですが、日本は一般にまだまだひとと同じでなければいじめられるgroup-orientedの社会ですが、他者と異なることは決してネガティブではない、いやむしろ普通なのだ、という概念が日本人の間でも根付いて行ってほしいものです。