take ~ under one’s wing :「~を自分の比護のもとに置く」「~の面倒を見る」といった意味で使われます。鳥がひなを自分の羽の下で守って育てることから、より弱い者や経験が少ない者にアドバイスを与えたり、サポートしたりする場合に用いられます。視覚的にイメージしやすい成句ですが、翼は二つあるのになぜwingと単数なのかとあるALTに訊ねたところ、右の翼の下に一匹、左の翼の下にもう一匹と捉えるから単数なのだということでした。ちょっと説得力に欠ける気がしますが、そういうものなんでしょう。両方の翼で抱きかかえてもいいわけだから、wingsのほうが納得いくのですが、そうではないようです。人間には翼がないので分かり辛いですが、鳥の翼は想像以上に大きいということなのでしょう。The Chick Cam was such a hit that it had an adult taking the fake under its wing. (ひなカムは大成功で成鳥が偽ひなの世話を焼いてくれるほどでした) Andy took Tommy under his wing. (アンディはトミィの面倒を見た) My supervisor is really nice. He has taken me under his wing. (上司がすごくいい人で、ぼくの面倒を見てくれるんだ) 世の中、意地の悪い上司もごまんといるわけですから、My boss is horrible. He has never taken me under his wing.(上司はひでえやろうで、俺の面倒なんか見てくれたためしがねえ) あえて江戸弁で訳してみましたが、このようにネガティブに使うことはまずないそうです。英語はポジティブな言い方を好む言語なのです。