thanks to...「~のおかげで」元々、thanks be given to~ であったそうです。頻繁に使われるうちにbe givenが省略されたとのこと。Thanks to his advice, I have saved a lot of money. (彼の忠告のおかげで私は多額のお金を貯えた)(成蹊大)たいていは、この文のように感謝する場合に使われますが、皮肉まじりに用いられることもあります。日本人だって「君のお陰で苦労させられたよ」などと皮肉の意味を込めて用いることがありますから、素直に感謝するって本当は難しいことなんだなあと思います。Thanks to you, I have lost my position. (君のおかげで、ぼくは職を失ったよ) なお、thanksと抽象名詞が複数になるのは、いわゆる強意複数で程度の強いことを表すと考えればいいのではないでしょうか。hopes and fears (期待と不安) などの複数形と同じと捉えればいいのだろうと思います。ところで、皮肉の度合いがさらに進むと、あきらかに非難の意味合いを含みます。We are running a very real risk of depleting the ocean’s tuna, thanks to over fishing. (乱獲が原因で、マグロが海から消える危険性が非常に高い)この場合は、感謝の意味合いは消えてしまっています。