under one’s belt :「すでに体験して」「経験を積んで」といった意味。どうしてこういう意味になるのかALTに訊ねたところ、柔道などの黒帯をイメージすればいいではないか、ということでした。つまり、柔道でいえば、もう一人前にわざなども習得している、とみなされて黒帯になるから、というわけです。柔道はあまりに日本的すぎるので、本当かなと思って、『米語口語辞典』にあたってみたところ、under the beltは「胃袋」を意味し、「食べ物が腹におさまっている」が原義とありました。そこから比ゆ的に「経験」「実績」が「腹におさまっている」つまり「すでに体験している」という意味になったとのこと。ALTの説明を鵜呑みにするのは危険ですが、柔道のイメージもあながち捨てたものではないな、とも思いました。原義を知っておくことは大切ですが、その表現を実際に使えなければなんの役にも立たないことですから。Joan loves to travel. She already has three trips to Japan under her belt. (ジョーンは旅が好きで、すでに日本には3回行った) If you finish the course, you will have a new skill under your belt. (課程を修了したら、新しい技術が身に付くでしょう)(英辞郎)