a cappella無伴奏の」「無伴奏で」楽器の伴奏なしに歌うことですが、「アカペラを披露した」のように日本語にもなっています。副詞(アカペラで) でも形容詞(アカペラの)としても使われます。音楽に関する語は、フォルテッシモとかダカーポとかイタリア語が多いのは、近代音楽がイタリアで発達したからでしょう。アカペラもイタリア語からの借用語です。アクセントは外来語なので第一音節には来ません。[pe]の部分に来ます。アカラあるいはアカラのように発音されます。cappellaはchapelの意味だそうです。「礼拝堂風に」といった意味から発展した成句、つまりin the manner of the chapelとかaccording to the chapelという風な意味だそうですから、aは冠詞ではなく、簡単にいえばto / from のような感じがします。往時、教会音楽は無伴奏だった。最後の晩餐でもイエスと弟子たちは歌を歌ったとありますが、どんな歌だったのか興味をそそられます。イエスの声はバリトンだったのか、テノールだったのか、バスだったのか。ひょっとすると音痴だったかもしれません。楽譜なるものがなかったわけですから、譜面通り歌える歌えないは関係なかったでしょうから、音痴かどうかはさておき、彼は歌が上手かったのか下手くそだったのか、残念ながら新約聖書には書かれていません。ともあれ、あのコーランを読むときの独特の節回し(?)といい、グレゴリオ聖歌といい、宗教と音楽はどこか深いところで繋がりがあると言えそうです。I performed an a cappella version of “Amazing Grace.” (「アメリジング・グレイス」をアカペラで歌いました) They sang an a cappella Mass. (彼らはアカペラミサ曲を歌った)