work with a computerといえば、コンピューターを使って仕事をする、といった意味になりますが、work with a companyとなると、ある企業と提携すると言った意味になります。computerのようないわば道具を使ってといったニュアンスのwithの場合もあれば、とともに働くという意味合いから、「協力する」とか「提携する」といった意味でもwork withは使われます。The company is working with members of the Cherokee Indian tribe in the U.S. (その会社はチェロキー族という米国のインディアン部族の者たちと提携している) Koko, an adorable female gorilla, has worked with scientist Penny Patterson for 28 years. (愛らしいメスゴリラのココは28年にわたって科学者のペニー・パターソンに協力してきた) 一緒に仕事をするということは、ともに責任も取るということでもあります。英英には、work withの説明としてTo cooperate with someone in order to perform some task, activity, responsibility, etc.とありました。昨今、いくつもの銀行が合併したメガバンクが軒を列ねていますが、経営破綻をしても責任をとってくれるのでしょうか。かつて公的資金という名の国民の税金が不良債権の尻ぬぐに使われたことを国民は忘れていないと思います。覚えきれないような長たらしい行名を目にすると、なぜかバブルがはじけた頃の世相をふと思い浮かべてしまうのですが……。