applyは「重ね合わせる」といった意味が原義です。たとえば、This paint applies easily.というと「このペンキは簡単に塗ることができる」といった意味になります。ペンキを塗るとはペンキを重ねることですから、動詞はapplyが使われいるわけです。 さらに、「ピッタリ重なる」という風に発展すると「当てはまる」他動詞では「当てはめる」となり、さらにお互いに重ね合うために、つまり関係を結ぶために文書を持っていくという風に曲がると「申し込む」といった意味として使われます。その場合、一般に「人、場所」の場合はapply to, 「物、仕事」などがくる場合はapply forと考えればいいような気がします。This ban only applies to police and other government departments (この禁止令が適用されるのは、警察やその他の政府機関のみです) Please apply to our office for more information. (詳細については、当社までお申し込みください) It applies to part-time workers without a fixed workplace. (それが当てはまるのは、決まった職場のない非正規雇用者に対してです) The scolding I gave to the other children doesn't apply to you. (私が他の子どもたちに言った小言はお前には当てはまらない)(立命館大)この前置詞toはaccord toなどの「一致」を表すと捉えればいいと思います。If you want this job, you must apply for it by tomorrow. (もしこの仕事に就きたいならば、明日までに申し込まなければなりません)(センター)前置詞forは「期待」と捉えればいいでしょう。自分の能力にぴったりはまる仕事を期待して「正式に申し込む」というような場合がapply forになります。