take sides with~ :しばらくtakeに関する成句を載せたいと思います。この句は「~に味方する」という意味ですが、積極的にどちらかの肩をもつことをいうときのフォーマルな言い方だそうです。どちらか一方の側をとるにもかかわらずsideは常に複数形sidesになります。He tends to take sides with the weaker party.(彼は弱いグループに味方する傾向がある)(中央大)この文のように、はっきりと誰かの味方をするというのではなく、弱い者の味方をすると言っているわけですから、sidesの複数形はいわゆる一般的なことに言及するときに出てくる複数形と捉えてよさそうです。これに対して「彼(彼女)の肩をもつ」とか誰か特別な人に見方するような場合にはtake one's sidetake the side of~を用いるようです。この場合は、一方の肩をもつわけですから、sideは常に単数形で、誰の肩をもつのか所有格ではっきり述べるパターンです。She takes his side.(彼女は彼の肩をもつ)He always takes the side of the workers. (彼はいつも労働者側の立場を擁護する)

 先頃緒方貞子さんがお亡くなりになりました。世界に誇れる日本人のひとりでした。とても寂しいですね。

take place  :「起こる」という意味で使われますが、文字通り「事件や事故などがその場所を取る」ということから「起こる」という意味になるのでしょう。A terrible car accident took place yesterday on this spot. (昨日、この地点で恐ろしい自動車事故が起こった)(東京女子)この成句のplaceが無冠詞なのは、池袋とかさいたま市とか、具体的な場所を問題にしているわけではないからです。また、takeの基本的な意味は「動かないものを手に取る」ということからtake placeは「偶然あるいは突然起こる」といった動きのある急激な変化には使われないようです。突然起こるといったニュアンスを出したければbreak outhappenoccurなどを用いればいいでしょう。「商店街で火事が起きた」といったような場合は、A fire broke out in the downtown area.といった感じでしょうか。なお、It happens toとかIt happens that という表現はありますが、It takes place to人、It takes place that 節という言い方はしません。さらにtake place は自動詞ですから、受け身にもなりません。

remain to be seenは、まだ見られていない、まだ見たことがないということから「まだわからない」という風な意味で使われます。通常 It remains to be seen whether/if…という形で使われます。It remains to be seen whether you are right or wrong. (あなたが正しいのか間違っているのかまだわからない) It remains to be seen if the court ruling will be enforced. (裁定が執行されるかどうかまだわかりません) 今はなんとも言えないので、引き続き見ていかなければなりません、といったニュアンスがあるようです。

take one's time:「ゆっくりする」「あわてずに時間をかけてやる」といった感じ。紛らわしいのが、take timeですが、こちらは「時間を要する、時間がかかる」の意味。It takes much time to do it. (それをするのに大分時間がかかる)It took 3 hours for me to see the doctor. (医者に診てもらうのに3時間もかかった) といった具合。一方、take one's timeとなると、「自分の時間を取る」という意味から、通常ゆっくり時間をかけて、自分の都合のいいようにすることを意味します。 "I'll be back soon." "Take your time."(「すぐに戻ってくるから」「どうぞごゆっくり」) "Is it OK if I'm a little late?" "No problem. Take your time. (「ちょっと遅れてもいいですか」「もちろん。ゆっくりしてください」) Why don't you take your time in finishing up your paper? (論文はゆっくり仕上げてはどうですか)

take medicine  :「薬を飲む」ここでのtakeは「食べ物、飲み物などを体内に取り入れる」というときに使われるtakeです。take a medicine のように不定冠詞aをつけないのが普通のようです。medicineは基本的にさまざまな薬を調合して作った内服薬をいいます。これに対して違法薬物の意味も持つdrugは調合していないものに用いられます。医薬品の意味で使うならば、medicneと言えば誤解は生じないでしょう。Take this medicine after reading the directions carefully. (この薬は使用方法をよく読んでからお飲みください)(英辞郎) なお、「お茶を飲む」という場合もtake [have] teaとtakeを用い、drink teaとは言いません。

 teaといえば、恩師のウッドルーフ教授を思い出してしまいます。教授はぼくのような教え子が訪ねてくると、Let me give you a cup of tea. (お茶を入れましょう)と言って、悪くした足をかばうようにして立ちあがると、すぐに甘い紅茶を入れてくれたものでした。

take it for granted that~:「~は当然だと思う」takeの基本的な意味は「動かないものを手に取る」ということ。そこから「考えを受け取る」「受けとめる」「思う」へと発展したもの。I just took it for granted that Chris was a boy. (クリスっていうのは男の子だとばかり思っていた)この場合、it= that Chris was a boyということ。つまりitは形式目的語です。grantedは本来過去分詞ですが、ここではすでに名詞化して「当然のこと」といった感じでしょうか。take A for B (AをBと見なす) と同じと捉えればいいでしょう。forは「交換」のforでしょう。that節ではなく名詞が目的語の場合は形式目的語itはいりません。 My husband takes me too much for granted. (夫は私のことをあまりにもいてあたりまえとしか考えていない)(レクシス) Everybody took it for granted that people would just carry on with the job they chose in the first place. (誰でも自分が最初に選んだ仕事をずっと続けるのがあたりまえと思っていた)

live on one’s own :「独り暮らしをする」「自活をする」live one’s own lifeといえば、「自分の人生を生きる」といった感じですが、それと紛らわしい成句にlive on one’s ownがあります。こちらは「自活をする」といった意味で使われます。live onのonは「基礎」でしょうから、live on~で「~で生活費をまかなう」といったニュアンス。They have very little to live on.といえば、「暮らしに余裕がない」といった感じで使われます。そこでlive on one’s ownですが、この成句の場合も「自分で稼いだ生活費で暮らす」と捉えると、live on one’s own incomeのincomeが省略されていると言えそうです。He said that he wasn’t given enough time to start living on his own. (彼は独り暮らしをするのに十分な時間を与えられなかったと語った)(CNN)