make believe (~のふりをする)は人に信じさせる、つまりmake people believeが短くなった。というか、peopleが省略されたと考えれば分かりやすいではないか、とALTに訊ねたところ、小首を傾げていました。もともとpeopleのような目的語はなかったそうで、使われ始めたときからmake believeとセットで使われていたようです。どうも背景に何かありそうですが、分かりません。ともあれ、make people believeのpeopleが省略されたと考えてもあながち的外れではないような気がしますが。どうでしょう。John made believe that he passed the exam. (ジョンは試験に合格したように見せかけた)(慶応)  I am making believe that I am dying of cancer. (ガンで死んでしまうふりをするの) pretendは不定詞もとりますが、make believeはこのようにthat節をとります。

make a point of doing は「つとめて~する」「決まって~する」といったようなニュアンスです。ここでのpointはactionと考えればいいと、あるALTが言っていたのを思い出します。それも面白いと思います。日常生活の中で尖っている時間、つまり何かの行動を起こす時間をpointと考えようというのでしょう。イギリス人の知人はこのpointはimportanceの意味だと言っていました。それも面白いと思います。目立つこと、際立っていること、といった感じでしょうか。He made a point of taking a walk before breakfast. (彼はいつも朝食前に散歩をすることにしていた) routineな日常生活の中で散歩が尖っている、散歩に意識が集中している、散歩が重要だというわけです。The other thing I would recommend would be making a point of going out of your comfort level. (もう一つ薦めたいのは、居心地のいい状態から抜け出すようにすることです) I always make a point of attending some sessions on subjects I know very little about. (私はほとんど知識のない事柄についての説明会には出席するように努めている)

「印象を与える」に相当する英語はmake an impressionでしょう。日本語の「与える」という母語干渉を受けて、giveを使わないことです。イメージしていた印象と異なる印象を与えるということから「変化」を伴うのでmakeになると考えればよさそうです。make本来のイメージは粘土をこねて作るということだそうで、そこから形を変えてものを作る、「変化」の意味合いを持つときにmakeが使われるようです。make an impression on...という成句で普通用いられます。このときのonは、have an influence onなんかに出てくるonで、影響を与えるときのonです。”What was your first impression of Shirley?” “Oh, she made an unforgettable impression on me.”(「シャーリーの第一印象はどうだった」「いやあ、忘れられない印象を受けたよ」)  I hope I make a good impression on my teacher. (先生には好印象を持たれたと思うよ)

look forward to ~ は「~を楽しみにして待つ」といった意味ですが、このforwardはこれから起こることを示唆する副詞です。簡単に言うと、未来を指すとでも考えればいいでしょう。そこで「楽しみに待つ」という場合、forwardを伴い、動詞+副詞+前置詞のコンビネーションになっています。なお進行形になると感情が入りますから、親しい友人などには進行形を使えばいいですが、あらたまった、たとえばビジネスレターなどでは、進行形にしない方がいいと思います。が、それも状況次第ですけれど。ともあれ、わくわくしている感じが進行形(-ing形) には出てきます。We are all looking forward to seeing you and your family. (私たちは皆、あなたとあなたの家族に会えるのを楽しみにしています)(早大)同じ期待をするでも anticipateは「必ず起こると確信を持って待つ」といったニュアンスがあるような気がします。Most children anticipate receiving presents at Christmas.欧米では、たいていの子どもはクリスマスにはプレゼントがあるものだと思っていますから、anticipateでしょう。

take the stairs 「階段で行く」take a taxi (タクシーに乗る)とかtake a busなどのように乗り物に乗る場合にtakeは使われますが、この句のように乗り物でない「階段」にもtakeが使われます。この場合のtakeはchooseに近いのではないかという気がします。つまり、エレベーターとかエスカレーターではなく「階段を選択する」といった感じです。Mom, let’s take the stairs! (ママ、階段で行こうよ!) ちなみに、エレベーターとかエスカレーターで行く場合も、take the elavator [lift / escalator] のように、takeになります。移動に関することなのでtakeを使うのでしょう。

leverage は「てこの作用」「影響力」という名詞の他に動詞として「影響を与える」「利用する」といった意味があります。分析すると、lever(てこ。レバー)+ageということで、「梃子の力」が原義です。-ageはbondage(束縛)とかmarriage(結婚)などに出てくる名詞語尾で主に「状態」とか「結果」などを表すようです。 比喩的に「人や状況に及ぼす影響力」の意味でも使われます。小さな力で大きな物を動かすことから「影響力」とか「力などを活用する」といった意味に発展したのでしょう。The supermarket chains have greater leverage than single-outlet enterprises. (スーパーマーケットのチェーンは個々の販売店よりもずっと影響力が強い) このようにさらなる大きな成果を生み出す力、といったニュアンスがあるような気がします。There was a plan to give China, which is the world’s second-biggest economy, some more power, some more leverage at the world Bank. (中国は世界第2位の経済大国であり、世界銀行においてもう少し力を、影響力をもたせようという計画がある) 同じ意味を持つinfluenceは何かに変化をもたらすような影響力を指すようです。一方、leverageは今よりもさらに大きな結果なり成果なりを出す力、何か新しいことを起こさせる影響力、さらにはその力を利用すること、とでも解したらどうでしょうか。He leveraged the relationship between the big-name politicians and bureaucrats he cultivated as the CEO. (彼は最高責任者として育んだ、大物政治家や官僚たちとの関係を大いに活用した)

Why don't you call me up last night? というと「昨夜はどうして私に電話をしてくれなかったの」といった意味になるでしょう。upは腹を立てるときに用いられる場合があるそうで、ここでは電話しなかったことを責めているのだと説明したALTがいましたが、おそらくそういうニュアンスもあるのでしょう。が、個人的にはpick upのupの感じがします。誰かを名指しで電話に呼び出す、つまりピックアップする、といったニュアンスのupなのではないでしょうか。というのはcall upには「召集する」という意味もあるからです。兵士としてピックアップされる、それが召集ですから。戦前の日本では、召集令状一銭五厘の官製ハガキだったそうです。官製はがきと同じ値段ということは、普通の兵隊の召集については、誰でもよかったということなのでしょう。浅田次郎の小説(だっと思います)に、ひとり年老いた母親を残して、部隊へ出かけていかなければならなくなった中年男の話がありますが、プライベート・ライアンのような出来事は旧帝国陸海軍では起きなかったのでしょうか。Starting this summer, 4,000 18-year-olds, both men and women, will be called up for duty each year. (この夏から、4,000人の18歳が、男性も女性も毎年兵役に召集されることになる) これはスウエーデンの徴兵制復活に関するCNNの抜粋です。日本はどうするのか、という声がどこからかあがるときがくるかもしれません。そのときこそ、NOが言える日本であってもらいたいものです。