The population there seems to be well off. を「そこの人口は裕福そうだ」と訳してもなんのことだかわかりません。これは「そこの住民たちは裕福そうだ」という意味になります。populationという単語をthe  number of people、つまり「人口」と丸暗記していると、身動きがとれなくなります。populationにはall the people living in a particular country, area, or town (特定の国、地域、町などに住むすべての人々)という意味もあって、特定の地域に住んでいる人々の数、つまり人口という意味のほかに、そこに住む人々、つまり「住民」と訳さないと意味をなさない場合があります。統計上の人口という意味だけではないということです。住んでいる人の数が人口ですから、住人という意味のほうがむしろ基礎になっていると考えれば分かり易いのじゃないかと思います。The population in Japan is decreasing. (日本の人口は減少しています)

poignantは[ポイグナント]と発音しそうですが、実際は、[ポイニィアント]、あるいは[ポイナント]といった感じで発音されます。おそらく大昔(?)は[g]の音も発音していたのでしょう。lightとかknightとか-igになっているところからそんな風に推測されます。語源的にはpoint(点)と同じで、「刺す」というのが原義らしいです。心を刺すような悲しみとか、心を刺すような言葉とか、ひどく心を苦しめる意味で使われたりします。It is very poignant that his son died so young. (彼の息子があんなに若くして亡くなるとは痛恨の極みだ)(レクシス) There was a particular poignant moment in the interview. (インタビューのなかで、とくに印象に残っている箇所があるんです) この文のように心を刺す、ということから深く心に残る、印象に残る、といった意味でも使われます。There was a powerful poignant reminder of a five-year-old lesson: 9/11 didn’t hit just three places in America, it hit everywhere. (5年の間に得た教訓が実に痛切に思い起こされます。9.11はあの3つの場所だけでなく、アメリカ全土を痛めつけたのです)(BBC)

pass という単語は日本語にもなっているーーたとえば、ぼくは今回はパスします。とか試験にパスしましたとかーーので使いやすようですが、紛らわしいところもあります。たとえば、The bill will pass the Parliament today.というと「その法案は今日議会を通るだろう」といった意味で、passは他動詞で「法案を可決する」自動詞で「法案などが通る」という意味があります。もちろん議会を通ると考えれば、passが使われることに違和感は感じません。ところが、飲みに誘われたりしたときに断る言い方に使われるpassがあります。Oh, no. I think I’ll pass. I’ve got work to do. (う~ん、やめとくよ。仕事があるんでね) といった場合です。飲みに行こうという誘いを相手に渡す(pass)とでも考えればいいのかもしれませんが、さて、法案を通すときのpassと誘いを断るときのpassをどう捉えればいいのか考え込んでしまいます。なんとなくですが、passには「選ぶ」といったニュアンスがあるような気がします。法案を通過させる場合は賛否を問うわけで、誘いを辞退する場合も、どちらにするかを選択するわけですから。The statute was passed in our government. (法令が通過した) つまりその法案が採択されたわけです。Those unwilling to talk can pass. (話したくない人はパスできます) この場合も選択の自由があります。

polish the apple とは「ごまをする、人の機嫌をとる」といった意味ですが、昔アメリカでは子どもたちが先生のご機嫌をとろうとしてぴかぴかに磨き上げたリンゴをもって行くという風習があったそうです。そのような風習が、このような言い方の背景にあるとのこと。He is good at polishing the apple. (彼はごまをするのがうまい) ちなみに、日本語の「ごまをする」はごまをすってみるとわかりますが、すり鉢に胡麻の粉(?) がべっとりくっつきます。そこから上司にベタベタと媚びるといった意味で使われるようになったそうです。

play chickenといえば、『理由なき反抗』だったか、若者たちが車を全速力で走らせて肝試しをするシーンを思い出します。セピア色に変色したフィルムみたいに、遠い遠い昔の映画の一場面です。『バックトゥザフューチャー』にも車のスピードを競う場面があったような気がしますが、play chickenは、一種のゲームなので、chickenが無冠詞になります。play soccerやplay baseballなどと同様です。chickenには「ひよこ」の他に「臆病者」の意味もあることから、ここでの意味も臆病かどうか試すゲームといった意味合いがあるのでしょう。He was playing chicken. (彼は度胸試しをしていた) さて、この成句、「肝試し」から発展して、最近はどちらが先に引き下がるかといった「かけひき」のニュアンスを持つ意味として使われているようです。それにしても、臆病な「ひよこ」が成長すると、狂暴なニワトリになりますから、自然は謎めいています。

period には「期間」「時代」「終止符」などの意味があります。periodは始まりと終わりがあるものと考えれば分かりやすいのではないでしょうか。言うまでもなく、「期間」には始まりと終わりがあります。「時代」にも始まりと終わりがあります。「終止符」は始まりがなければつけられません。This area was conquered by five different nations over a period of two centuries. (この地域は2世紀の間に5つの異なる国に征服された) a Picasso of the blue period. (青の時代のピカソの作品) We don’t need it, period! (それは必要ない。そういうことなのだ)(レクシス)わたくしもこんな調子で言われたことがありますが、あまり気持ちのいいものではありませんでした。稀勢の里は引退しましたが、彼の相撲にperiodではないでしょう。お疲れ様でした。

on the side という成句についてin addition to your main jobとCambridgeにはありました。「副業として」といった意味に相当しそうです。She is a bank teller, and works as a waitress on the side. という場合、銀行員という本業の他にウエイトレスをしている、というわけです。本業にウエイトレスという副業がくっついているので前置詞は接触を表すonと捉えてもいいでしょうが、収入源に変わりはないので、based on などのonとも考えられそうです。If I were not in this school, I would be in some normal school playing football on the side. (この学校に入れなかったら、普通の学校に通って、サッカーは片手間にやっていたでしょう) このように仕事だけではなく、「片手間に」といったニュアンスでも使われます。