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go to the wall は「競争で負ける」とか「事業に失敗する」といった意味で使われます。なぜこのような意味になったのか、諸説あるようです。たとえば、中世の騎士たちは名誉をかけて決闘をした。そのとき、負けそうになった騎士はたいてい壁の方に追いつめられたりするので、go to the fall が「負ける」の意味になったといった説もその一つ。また、座礁して修理しなければならなくなった船は堤防 (wall) に繋留されていたことから、つまり、堤防に行く(go to the wall) ということから、役に立たない状態になるという意味に発展したとか。さらには、これまた中世の教会では、病弱な人とか老人は壁に凭れてよいことになっていたそうで、そこからgo to the wallという表現が発生したとか……。After nine months of massive losses, the company went to the wall. (その会社は9ヶ月におよぶ巨額な損失を出して破産した) 

「医者に診てもらう」という表現は、I’ll go to see a doctorやI’ll go and see a doctor.と不定詞やandを使った言い方はまれになって、I’ll go see a doctor. とgo 原形(come 原形もそうですが)の形が今では普通になっているようです。といっても、三人称が主語の場合にはそういう現象は起こりません。つまりHe goes see a doctor.とはならないで、He goes to see a doctor.のようにしっかりとto付き不定詞で使われます。ところが、三人称が主語でも未来形になると、He will go see a doctor.となってtoが消えてしまいます。どうもgo seeで一つの動詞のようになっているようです。ですから、goesとなると、go seeが崩れてしまうので、元に戻ってgoes to seeとなるのでしょう。この現象の背景には[z]の音が関係しているのかもしれません。Let me go ask the clerk if I can take that car for a spin. (ちょっとその車に乗って一回りしてもいいか店の人に聞いてくるよ)

a sophisticated manというと振る舞いが洗練されていて、しかもハンカチとか財布とか時計といった小物の趣味もいい人をイメージするそうです。そのsophisticatedが物を修飾すると、たとえば、a sophisticated computerというと「精巧なコンピューター」といった意味で使われます。どちらも、多くのものを含むと考えればよさそうです。人間であれば、いろいろ多くの洗練された物を身に着けている感じだし、品物であれば、そこに多くの装置とか機能が含まれている。そんなイメージでsophisticatedを捉えたらどうでしょうか。Japanese-made watches and clocks are sophisticated and durable. (日本製の時計は、精巧で長持ちします) Cozmo is one of the most sophisticated personal robots sold to consumers yet. (コズモはこれまで消費者向けに販売された個人用ロボットの中でも、最高の性能を持つものの一つです)

zoom outは 「縮小する」という意味で使われますが、画面を遠ざけるのでoutになります。中心となるような場所は縮小しますが、その代わり、周りの全体が見えてきますから、「縮小する」という意味の他に「視野を広げる」といった意味にもなります。なお、反対に細かなところを見る場合にはzoom inとなります。この場合のinはin detailと考えればいいのではないでしょうか。I make it my business to zoom out as far as I possibly can. (私は可能な限り視野を広げることを旨としています) Zoom out and we find that hostilities between island nations and their continental neighbors is not unique to the Western hemisphere. (世界を俯瞰してみると、島国と近隣大陸国の間の対立関係は西半球に留まらないことがわかります)(CNN) 因みに、日本語のズームアップはzoom inの意味で使われたりしますが、close upに影響されて生まれたのでしょう。たぶん。

get across ~/ get ~ across (~を分からせる)のgetはDon’t get me wrong.のgetでしょう。「捕まえにくいもの」を「捕まえる」のがgetですが、そこから「理解しにくいもの」を「理解する」といった意味にも発展します。このgetには「理解させる」という使役の意味合いがあるそうです。acrossは自分の考えと相手の考えを行き来させるといったイメージで捉えたらどうでしょう。そこから相手に自分の考えを理解させる、あるいは説明するといった意味になると考えれば理解しやすい気がします。Our teacher is not very good at getting his ideas across. (私たちの先生は自分の考えを人にわからせるのがとてもうまいというわけではない)(青学)get across his ideasといってもかまわないそうですが、「わからせる」という他動詞的な意味なのでこの文にあるようにget の後に目的語をもってきて、 acrossを離すのが普通とのこと。なお、具体的な人に分からせる場合にはtoを伴います。I was not able to get my point across to him. (自分の論点を彼に分からせることができなかった)=I was not able to make him understand my point. と書き換えることができます。I was trying to get that across to the audience. (私はそれを観客に伝えようとした)「わかってもらえる」という自動詞的な意味合いが強い場合はget acrossで用いればいいでしょう。My sarcasm didn't get across to her. (僕の皮肉が彼女には分からなかった)(フェイバリット英和)彼女の方に渡らなかったというわけです。toは到着でしょう。

Go easy on the beer. は、ビールぐらいいくらでも簡単に入っていくからどんどん飲もうじゃないか、というのではなく、ビールはほどほどにしなさい、といった意味です。このeasyは「簡単な」という意味ではなく、take it easyのeasyで「ゆっくり」「のんびり」といった意味の副詞と捉えればいいでしょう。このonは「負荷」でしょうか。

get to one's feet は「立ち上がる」といった意味です。 rise to one's feetよりもカジュアルな言い方です。椅子から立ち上がるのはstand upですが、椅子から立ち上がるだけでなくソファに横になっていたり、あるいは机の上に足を上げて寛いでいたりして、立ち上がるのがget to one's feetのイメージのようです。The boy got to his feet and walked away. (少年は立ち上がって歩き去った)というのが「東京薬科大」に出ていました。前置詞toは、立ち上がるときに、足に意識が向かうということからtoになるのでしょう。They all got to their feet when he came in. (彼が入ってきたとき全員が立ち上がった)