selfie 「自撮り」21世紀に入ってすぐに使われ出した語です。そういう意味では何かしら象徴的な時代のにおいを感じます。実は、オーストラリアで誕生したスラングだそうです。self-pictureがなまったのかもしれません。Some people are carrying smartphones, and they are taking selfies and uploading them to social media. (中にはスマートフォンを携行して自分撮りをして、その画像をソーシャル・メディアに投稿しているひともいる) He posted a series of selfies on his Instagram yesterday.(彼は昨日自撮りを自分のインスタグラムに投稿した)

seize the day 「今を生きる」と訳されたりしますが、直訳すると「その日をつかめ」「今日をつかめ」ということです。「今という一瞬一瞬を精一杯生きろ」といった感じでしょうか。Saul Bellowの作品の1つにもタイトルとして使われていますがーーちなみに、ベローの作品では『犠牲者』が最も優れていると思いますーー実存主義まっさかりの時代の作品です。We have to seize the day and live in the moment. (私たちは今をめいっぱい、この瞬間をめいっぱい生きなければならない) 詩人フリードリッヒ・ヘッベルは「人生それ自体がなにかであるのではなく、人生はなにかをする機会である」と言い切っています。乾いてますね。ともあれ、その機会を逃すか、捕らえるかは、depends on you ということなのでしょう。

security risk を直訳すると「安全危険」となって、意味をなしません。英和には「機密を漏らす恐れのある危険人物、危険な状況」とありますが、securityがないと危険(risk)だと思われる人、あるいは場所・物事と考えればいいでしょう。 That reagon is being seen more and more as a security risk because of instability. (その地域は、その不安定さからますます危険地域と見なされている) かつて、1960年代、黒人はNegroさらにNigger と呼ばれて差別されていました。 The only reason he was considered a security risk was because he was a Negro. ことばは、ときとして争いを引き起こし、平和を脅かすsecurity riskにもなれるのです。 

saturate「飽和させる」と訳されますが、語根のsat-は「いっぱいにする」という意味だそうです。心をいっぱいにするのがsatisfyで、場所なり物なりを一杯にするのがsaturateです。動詞語尾の-ateは「させる」という意味を持つことが多い気がします。evaporate (蒸発させる) とか validate (有効にする) とか。 Japanese breweries are diverting their focus from the saturated domestic market to beverage companies in Asia and the Pacific. (日本のビール各社は飽和した国内市場からアジアや太平洋地域の飲料メーカーに軸足を移している) 

 田んぼに水が引かれて、カエルの鳴き声がかまびすしい時期になりました。『カエルの歌』が輪唱されるのもむべなるかな。Water saturates the paddy fields; frogs saturate the world.

scoreの語源は「切り込み」だそうです。かつて羊飼いたちは羊の数を数えるときに両手両足を使ったでしょう。両手両足全部で20ですから、20で一つの印しを木に切り込みをいれて羊の数を数えた。そこから、scoreには20の意味もあります。さらに切り込みを入れて印すことから、「得点する」という意味にも発展したと考えられます。She scored 40 points in the English exam. (彼女は英語の試験で40点をとった)  Japan scored the first goal after just three minutes. (日本は試合開始わずか3分後に最初のゴールを奪った) The newest model of the Suzuki Verona scored just an acceptable rating. (スズキヴェローナの最新モデルはかろうじて許容範囲という評価であった) ratingはrate(評価する)の名詞形です。

on [the] average  「平均して」 onは「基準・標準」と言われるものでしょう。数年前までぼくはタバコを吸っていましたが、I  used to smoke 15 cigarettes a day on  average. (私は平均して一日に15本タバコを吸っていました) Mr. Tokiwa used to translate on (the) average ten pages a day. (常盤さんは一日平均10頁の割で翻訳していたものだ) ALTは定冠詞はつけないと言っていましたから、on averageが普通だと捉えればいいでしょう。なおusually の意味の場合には「おおよそ真実である」といったニュアンスを含みますが、冠詞はつきません。On average, American firms remain the most productive in the world. (大まかに言って、アメリカの会社は世界でもっとも高い生産性を維持している)(Cobuild)On average, girls learn languages faster than boys. (一般に女の子の方が男の子より言葉を覚えるのが早い)(レクシス) ところで、常盤新平さんには翻訳専門学校(現在は存在しない)で教わりましたが、いつもダンヒルを受講生に分けてくれる気前のいい人でした。

saveは「消費しないでとっておく」が原義。saveにexceptやbutの意味があるのはそのためでしょう。たとえば、ある家畜を食べないでとっておくとします。取って置かれた家畜は食べられないですんだ、つまり「救われた」わけです。そういう考え方からsaveには「とっておく」「貯える」「節約する」という意味の他に「救う」という意味があるのでしょう。We managed to save some of the documents from the fire. (火事で焼けそうだった書類の一部をなんとか救うことができた)この文のようにsave A from Bの形をとって「AをBから救う」となります。fromは分離でしょう。簡単にいえば、「Aの安全を確保する」といったニュアンス。saveと紛らわしい語にrescueがありますが、こちらは救助することを意味し、差し迫った危険や禍いから救うといったニュアンス。The dog rescued [saved] a child from drowning.(その犬は子どもがおぼれているところを助けた)なお危険や損害から守る場合はprotect A from Bを用いればいいでしょう。Bulletproof masks and vests protect police officers from bullets. (防弾マスクや防弾チョッキが警官を銃弾から守っている) 無謀な車から身を守るのはprotectです。子どもたちが道路や路地裏で安心して遊べるような国にならないものでしょうかね。