2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

You are always sitting on the fence.を「君って、煮え切らない奴だな」と訳したのがありましたが、ちょっと違和感を覚えました。というのも、日本語の「煮え切らない」はものが十分に煮えていないということから、ぐずぐずしている、中途半端だ、といった…

sinceは普通、前置詞や接続詞で使われることが多いので、sinceで突然文が終わってしまうとなんだか奇異な感じがしますが、文末に出てきた場合はsince thenと考えればいいと思います。Oliver, a long-term resident in the country, was arrested last Decemb…

simulate をCambridgeでひくとto do or make something that looks real but is not realとあります。大ざっぱに言えば、本物のように見せかけるといった感じです。シミュレーションという日本語が定着していますが、英英のニュアンスからすると、あまり言い…

possibleは「可能な」という意味の形容詞ですが、 最上級やall, everyなどを強調して「可能な限りの」という意味でも使われます。I'll do everything possible. (できる限りのことをしましょう) You'll get the best possible care at this hospital.(この病…

2倍のスピードで、という場合、at the double speedとはならず、at double the speedとなります。定冠詞がdoubleの後に置かれるのでちょっと違和感を覚えてしまいます。「2倍の」という形容詞のdoubleが直接修飾する名詞の前に来ないで、冠詞が間に入るから…

simply put 「ひとことで言うと」「簡単に言うと」という日本語に相当する成句。簡単にそしてはっきり言えば、といった感じ。to put or say it simplyが短くなったものと考えればいいでしょうが、副詞のsimplyが動詞putの前に出ます。so to speakやfrankly s…

手話のことをsign languageと言いますが、signは手の動きが原義です。野球で、キャッチャーがサインを出すときの手や指の動きをイメージすればいいでしょう。自分の手で書くのがsignature (署名) 、指名するのがdesignate, 辞職の承諾に署名するのがresign(…

get on the wrong side of someoneは「(人)に嫌われる、(人)の機嫌を損ねる」といった意味ですが、悪い結果を招くからいやでもやった方がいいよ、という含みがあるそうです。たとえば、Don't get on the wrong [bad] side of the boss, or you'll be s…

side effect は「副作用」という意味ですが、疲労、痛み、嘔吐、悪寒、脱毛などなど、副作用は薬によってさまざまですから、複数形で使われるのが普通です。effectは通常原因に対する「結果」を意味します。しかし、ここでのeffectは「薬の作用」ということ…

touch and go 「きわどい」もともと船が狭いところをすり抜けるようにして進むという意味の海事専門用語だったそうです。船が両岸や底に触れるか触れないかのまさにきわどい感じを意味することから、「きわどい」といった意味で使われるようになったのでしょ…

show A around B 「AにBを案内する」といった意味。「人にものを見せる」のがshowの原義です。そこから、見えるところへひとを連れて行って見せる。つまり「案内する」という意味が派生したのでしょう。 I will show you around the computer room. (コン…

shoot video 「ビデオを撮影する」目標を定めて撃つ、ということからshootが使われるのでしょうが、ライフルなんかの照準器を思い浮かべてしまうので、ちょっと不快な感じがします。具体性を帯びると、shoot a film (映画を撮る) などのように冠詞が出てきま…

shortageとshortfallは「不足」という意味ですが、意味合がいささか異なります。shortageは需要を充たすのに十分ではないことを意味します。水不足(water shortage) は十分に水がないことですし、食料不足(food shortage)は十分な食料がないことです。一方、…

make a toast 「乾杯する」古代ヨーロッパで、ワインやお酒に焼いたパンを入れて(というのも当時のワインはかなりひどく、焼いたパンのかけらをワインに入れて香りをよくしたんだそうです) 行事を祝したことに由来していると言われています。Let's make a to…

homeowner は「住宅所有者」「世帯主」「持ち家居住者」などの訳が載っています。a person who owns their houseということですから、houseownerと言ってもよさそうですが、householderという言い方はあるのに、houseownerという言い方はしないようです。 Th…

changeは完全に変わる(変える)ことですが、shiftは場所を動くことが原義なので、変化といっても同じ状況のなかでのちょっとした変化と捉えればいいでしょう。車のギアを変えるときにshift into high gearというようにshiftが使われますが、change gearだとギ…

アガサクリスティーの話を読んでいて、I don’t think even she realized how generous she was being.という文に出会いました。彼女自身も自分がどんなに気前がいいか自覚がなかったと思う、といった意味でしょうが、この形ーbe being 形容詞ーは高校の教科…

人が設備とか機関などをつくるときにset upが使われたりします。setはもともとsitの他動詞で「すえる」の意味から発展した動詞です。そこで「人,物を特定の場所に配置する」という意味のsetに副詞のupがついて「設立する」といった意味になります。ここでの…

set in 「天候(自然の状態)がはじまる」一般に好ましくないことが起こり、この先も続きそうな場合に用いられます。そういうものが中に入ってくるということから、inになるのでしょう。The rainy season has set in. (雨期がはじまった) The more severe sy…

run for office 「公職に立候補する」officeは無冠詞です。run for the (an) officeと冠詞が付くと場所を示すことになるので、オフィスに向かって走るといった意味になるでしょう。公職という抽象的な意味では冠詞をつけません。Women in that country will …

It is up to you to put it into practice. (それを実行に移すのはあなた次第です)(明治大)このようにup to~は人の責任について言及する場合が多い気がします。upは「すっかり」「とことんまで」という意味でtoを強めて近接の意味を強調する働きをしている…

preferはそれよりもむしろこちらを選ぶ、あるいは欲しいということですから、ポイントは自分で判断をしてどちらにするかを選ぶということだと思います。I'd prefer to stay home rather than go out. (私は外出するよりも家にいたい) これに対して、一つだけ…

set ~ free 「~を放免する」「(人、動物)を自由にする」set はsitの他動詞です。つまり「座らせる」の意味。そこから、「人や物を座らせる」→「ある状態にする(させる)」という風に発展したのでしょう。set ~ freeは 「自由な状態にする」ということで…

I would be happy to fill your shoes.は「あなたの後任になれたらうれしいです」といった感じです。このfill one’s shoes は「ひとの靴を満たす」つまり「ひとの靴に自分の足を入れる」という意味ですが、転じて「ひとの後任となる」「ひとの後を継ぐ」とい…