2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

decipher 「判読する」「意味をつかむ」 decipherのcipherは「ゼロ」の意味だったそうです。それがやがて「数字すべて」を表すようになり、やがて「数字化されたメッセージ」つまり「暗号」などの意味に発展したようです。ゼロという数字が暗号として活躍し…

arriveというと国などの広い場所に到着するときはarrive in, ホテルなど狭い場所にはarrive atと教えられたので、inとatだけしか伴わないと思い込んでいましたが、あるときarrive toとtoを伴う文に出会って意外に思ったことがあります。それはイスラム国に誘…

William Shakespeare coined many words.というと「シェイクスピアはたくさん新語を作り出した」という意味ですが、「貨幣」を意味するcoinが「新語を作り出す」という意味で使われています。なぜ「貨幣を鋳造する」coinが「新語を作り出す」という意味に発…

alternativeはオールタナティブと日本語でも使われるようになってきました。「代替の」とか「代わりの」といった意味が辞書に載っていますが、いささかわかりにくい単語です。たとえば、Instead of booking a hotel room, you should consider another alter…

break inは「建物に侵入する」ときに使われます。たとえば、The burglars broke in around midnight. (泥棒一味は夜中の十二時頃押し入った)といったように……。(ただし、押し入った場所に言及する場合は、break into the houseなどのようにintoとなるようで…

This city's population continued to grow, and finally as of June 1, reached 200,000.(この市の人口は増え続け、ついに6月1日現在で20万人に達した)という文がかつてある私立大学の入試問題に出たことがありますが、ここに登場するas ofは「現在で…

Lucky you! は「いいな!」「ついてるな」といった意味ですから、You are lucky! が短くなったものと捉えればいいのでしょう。しかし、You are luckyからbe動詞が抜けただけならば、You luckyとなりそうです。Lucky you!となっているのは、How lucky you are…

『シンデレラ』『白雪姫』『眠りの森の美女』等々、おとぎ話の世界に必ず登場する王子様をPrince Charmingと言います。「理想の男性」の意味でも使われます。ところで、Charming Princeだったら「魅力的な王子」となってすんなり理解できるのですが、どうし…

armが「組織・機構などの部門」という意味で使われることがあります。組織を身体全体にたとえて、「腕」がその身体の一部、つまり組織の一部ということからこのような意味に発展したのだろうと想像できますが、faceだってlegだって身体の一部であるわけで、…

next toにはnearlyとかalmostの意味があります。本来nextはnearの最上級で、一番近いという意味から「次の」「隣の」という風になったものだそうです。I bought it for next to nothing. (私はそれをほとんどただ同然で買った) この場合、nothingに一番近い…

gratuityはもっぱら「チップ」の意味で使われますが、その形容詞のgratuitousは「無料の」という意味のほかに「いわれのない」という意味もあります。gratuitous concertというと高校生のブラスバンドなどが無料で演奏するコンサートなんかがそうですが、gra…

along the wayとon the wayとの違いがときに問題になったりします。たとえば、I met him along [on] the way to school (登校途中彼に会った) などのように「途中で」という場合にどちらにするか迷います。ALTに訊ねたところ、along the wayは「途中で、いろ…

all of a suddenという表現はサリンジャーのThe Catcher in the Ryeの中で何度も登場するフレイズだったので、馴染み深い成句のひとつですが、よくよく見ると、なんとも奇妙な句です。 All of a sudden, he rushed out of the room. (突然、彼は部屋から走り…

ピアノのレッスンを受ける、という場合はtake a piano lessonと言いますが、過去の出来事、とくに悪い出来事から大切なことを教訓として学ぶ、という場合にはlearn a lesson という言い方をします。コロケーションの問題でもありますが、learnとlessonがペア…

最近ではもう使われなくなりましたが、「窓際族」ということばが高度成長時代に流行ったことがありました。出世街道から外れて、会社のお荷物的存在になった中高年サラリーマンを指すことばでした。窓際の席で、外を眺めて時間を潰すだけの哀れな存在といっ…

人や物に頼るという句動詞にはdepend onやrely onなどがありますが、fall back on という言い方もあります。ただし、fall back on は何かうまく行かなかったときに最後に頼る物なり人なりを言う場合に使われます。He fell back on his grandfather.というと…

humorはhumanと綴りが似ているので語源は同じだろうと思いがちですが、humorはhumidと同様、「液体」を指す語だったので、「土」が語源のhumanとは語源的には別のようです。では、なぜ「液体」が人を笑わせるような意味合いを持つ語に発展したのでしょうか。…

英語の「人間」「人類」を指す言葉はいろいろありますが、humanityという場合には人間以外の者と区別する意味合いが強いような気がします。たとえば、Humanity’s greatest strength is our ability to dream of a better world, to maintain a future and to…

英国の詩人W.H.AudenはWords And The Wordの中で、individualとpersonについて次のように述べています。As individuals, we are countable, comparable, replaceable. (中略) As persons, we are uncountable, incomparable, irreplaceable. つまり、individ…