風邪薬のルルはlull (幼児をあやして寝かしつける) からとられたそうですが、lullの発音はルルではありません。いわゆるダークエル(dark L)の発音になりますから、[ラゥ]とか[ラォ]みたいな感じです。また、子守唄という意味のララバイはlull+byで子どものそば(by)で歌うということからlullabyとなったそうです。Egmont Overture of Beethoven often lulls me to sleep. (ベートーヴェンのエグモント序曲を聴いていると眠ってしまうことがよくある) あんな騒々しい曲でと思うでしょうが、私はエグモントを聴くと何故か眠ってしまいます。My grandson was lulled to sleep by the motion of the car. (私の孫は車に揺られて寝入ってしまった) The wind suddenly lulled. (風は急に静まった) このように「寝かしつける」から「なだめる」という風に発展して、「嵐などが静まる」という意味でも使われます。the lull before the stormは文字通り「嵐の前の静けさ」といった感じです。