respectは「もう一度見る」「ふり返る」ということから「尊敬する」といった意味になったそうです。reはagainとかreturnのreでしょう。その形容詞のrespectableは「ふり返るにたえる」とういことから「相当な」「かなりの」という意味になります。a respectable young man (立派な若者) respectable language (きちんとした言葉遣い) a respectable income (かなりの収入)といった具合です。一方、respectiveは「見る人の立場にたって」ということから「それぞれの」「各々の」といった意味になります。形容詞語尾の-iveは「関係」とか「機能」などを表しますから、それぞれに関係したという風に捉えてもいいかもしれません。Go back to your respective seats. (各々の席に戻りなさい)  The two sisters became successful in their respective fields. (2人の姉妹はそれぞれの分野で成功をおさめた)(レクシス) respectingは前置詞になって「~に関しては」という意味ですが、これも「この視点から見れば」といったニュアンスでrespectが生きています。まあ、aboutで十分でしょう。respectful 「敬意を表す」これもrespectの形容詞ですが、full of respectとでも考えたらどうでしょうか。尊敬の気持ちに溢れている、といったニュアンスでしょう。I’m very respectful of the guys that play rugby. (ぼくはラグビーをする選手たちをとても尊敬している)

 近くのアパートの軒先にカラスがじっととまっているのを散歩中に見つけて、ギョッとしました。よく見ると、精巧なカラスの縫いぐるみでした。そこの住人はたぶんカラスが大好きな人か、あるいは何か企みがあってベランダに吊り下げているのかもしれません。ともあれ、いよいよ、またまた、鳥たちがパートナーを求めて囀り出す季節がやってきました。この先しばらくは鳥たちのさえずりをあちらこちらでひっきりなしに耳にすることになるでしょうが、カラスだって、れっきとした鳥だから、あの「カー、カー」という無機質な鳴き声のどこかに求愛の意図が込められているはずです。ひょっとすると、あの縫いぐるみのカラスさんに求愛のさえずりをするカラスに出会えるかもしれません。はたして、カラスの求愛のさえずりはどんな音調なのか好奇心をそそられます。