gravity「重力」とか「引力」といった意味の他に「重大さ」という抽象名詞があり、the gravity of the situation「事態の重大性」などのように使われます。ラテン語 のgravis(重い)が語根だそうです。悲しさを意味するgriefも同根語で、悲嘆にくれると心が重くなるので、gravityと語源が同じとのこと。なんとも人間臭い語ですね。そのgravityが物理学で使われると「重力」などとかなり無機質な意味に変わる。もっともそんな風に訳したのはわたしたち日本人ですが、griefの成り立ちを知ったら、何か別の訳はなかったのかと思ってしまいます。The gravity on the moon is about one-sixth of that on the Earth.(月面での重力は地球のおよそ6分の1です)The government should have much earlier predictied the gravity of this situation.(政府はこの状況の深刻さをもっと早く予測すべきだった)