I put many files in(to) my backpackだと「たくさんのファイルをバックパックにいれた」といった意味。”I will go, too,” she put in.だと「わたしもいく、と彼女はことばを挿んだ」といった感じ。ところが、I put in three hours of overtime yesterdayとなると、「私は昨日3時間残業をした」という意味なります。この場合put inは、たとえば仕事のスケジュール表に追加して書き入れるといったイメージで捉えるとわかりやすいでしょう。あるいはタイムカードにカードを差し入れて(put in) 仕事を始めると考えてもworkのイメージが湧くのではないでしょうか。このようにput inは意味の多い句動詞ですがworkあるいはspendの意味で使われることがあります。上記の例文のように時間を伴うことが普通です。その場合は、その時間の中に身を置いたと考えてもいいかもしれません。She was putting in 15-hour days. (彼女は一日15時間働いていた) この文の場合、過酷な労働条件ですが、彼女は15時間労働の中に身を置いたというわけです。I put in a lot of time traveling around the country trying to sell men’s clothing. (ぼくは紳士服の販売で多くの時間を国内の旅行に費やしている) この文ようにput in 時間~ingの形でも使われたりしますが、spend 時間~ingと構造はまったく同じです。その他前置詞句を伴うことも多く、表現は多彩です。ALTに訊ねたら、どちらかと言うと話し言葉で普通使われるとのことでした。The tough economic environment means some workers may have to put in longer hours. (厳しい経の済状況によっては、一部の労働者はより長時間働かなければならないかもしれない) He often puts in a 12-hour day at the laboratory. (彼は研究室で12時間働くことが多い) He puts in an hour on his studies. (彼は勉強を一時間する) この場合のonはfocus onの「集中」を表すonと捉えてもよさそうです。

stand as ~「~として存在する」stand for (表す)とかstand out (きわだつ)などは「立つ」という意味から推しはかることが容易ですが、stand asのstandはたとえばstand as  a country of freedom (自由の国として存在する) など のように「存在する」という意味合いを持つのでちょっとイメージするのが難しいです。じっと立っている、といった感じのstandでしょうか。asは「~として」のasです。This legislation stand as a powerful testament to Alabamians deeply held belief that every life is precious. (今回の法律はアラバマの人々に深く根差した信念の確固たる証拠だ)(CNN) ちなみに、this legislationはアラバマ州で成立した中絶禁止法を指します。

applyは「重ね合わせる」といった意味が原義です。たとえば、This paint applies easily.というと「このペンキは簡単に塗ることができる」といった意味になります。ペンキを塗るとはペンキを重ねることですから、動詞はapplyが使われいるわけです。 さらに、「ピッタリ重なる」という風に発展すると「当てはまる」他動詞では「当てはめる」となり、さらにお互いに重ね合うために、つまり関係を結ぶために文書を持っていくという風に曲がると「申し込む」といった意味として使われます。その場合、一般に「人、場所」の場合はapply to, 「物、仕事」などがくる場合はapply forと考えればいいような気がします。This ban only applies to police and other government departments (この禁止令が適用されるのは、警察やその他の政府機関のみです) Please apply to our office for more information. (詳細については、当社までお申し込みください) It applies to part-time workers without a fixed workplace. (それが当てはまるのは、決まった職場のない非正規雇用者に対してです) The scolding I gave to the other children doesn't apply to you. (私が他の子どもたちに言った小言はお前には当てはまらない)(立命館大)この前置詞toはaccord toなどの「一致」を表すと捉えればいいと思います。If you want this job, you must apply for it by tomorrow. (もしこの仕事に就きたいならば、明日までに申し込まなければなりません)(センター)前置詞forは「期待」と捉えればいいでしょう。自分の能力にぴったりはまる仕事を期待して「正式に申し込む」というような場合がapply forになります。

milk :「~を利用してお金などを少しずつ搾り取る」milk a cowは乳牛からミルクをしぼるわけですが、そこからネガティブな意味合い含んだ「搾り取る」といった意味でも使われます。to get as much money or information out of someone or something as possible, often in an unfair or dishonest wayとCambridgeにはありました。まさに「搾り取る」というニュアンスですが、日本語の場合、搾るのはミルクではなく、たぶん油でしょう。We’ve got assets, and we’re just renting them and milking them month by month. (私たちは資産を持っており、それを貸し出すことで、毎月少しずつ収入を得ています) The salesperson milked all the lady’s money out of her. (そのセールスマンはその女のお金をすべて搾り取った) 

「歴史的な」という場合historicにするかhistoricalにするか迷いますが、歴史上の特別な出来事や重要な出来事にはhistoricが使われている気がします。英英にはHistoric means ‘important or likely to be important in history'などとありました。 It’s a historic day in Taiwan, because same-sex couples there can now get married. (今日は台湾では歴史的な一日だ。今や同地では同性カップルが結婚できるようになったからだ)(CNN) この文の場合、その日が特別な日になったというのでしょう。一方、historicalは歴史的価値とか、なにか過去からずっと続いているもの、なにかしら過去と深い繋がりのあることに使われているような気がします。 Those paintings have great historical significance beyond just their price tag of roughly $30 million.(それらの絵画は、およそ3000万ドルという金銭的価値以上に、大きな歴史的重要性を持っている) 

ownership :「所有権」簡単にいえば、それはぼくの(わたしの)のものだというのがownershipと考えればいいのだろうと思います。 語尾のshipは船とは無関係です。もともとshapeがshipへと変化したもので、たいてい抽象名詞を作る語尾として機能しています。とうわけで、語源を基にすれば、ownershipはownerを形作る(shape)権利ということになります。英英にはlegal right of possessionとかthe fact that you own somethingなどと説明してありますから、「所有権」という訳語がもっともふさわしい気がします。The companies must agree to share ownership of patents they file with the Chinese. (企業は中国に申請するいかなる特許の所有権も共有することに同意しなければなりません)

come along   「やってくる、ついてくる」この成句は、特に何かに出席するとか参加するような場合に使われることが多い気がします。alongは「~に沿って」という意味を持つことから、「人や物事に沿う」さらにそこから「気持ちに沿う」と言う風に発展していったと考えたらどうでしょうか。Will the children come along with us on our picnic? (子どもたちはピクニックに私たちと一緒について来るだろうか)この文の場合、our picnicはたぶん何か特別なピクニックなのでしょう。いわゆる このalongは「同伴」を表す副詞といわれるものですが、「一緒に来る」はcome with usだけで十分なのに、alongを伴うと「沿う」のイメージから「一緒に」(=together) という意味合いが強く出るのだろうと思われます。ところで、「一緒に」(=together) というニュアンスは、一緒に前へ進もう、といった意味合いを帯びて「どんどん 」とか「ぐんぐん 」とか、勢いよく進むさまを表すようになり、そこから人を励ましたり促したり、物事がうまく行くというようなニュアンスにも発展したのではないでしょうか。Come along with me. (さあ、一緒においで)  My work is coming along. (仕事はうまくいっている)