「5引く1は4」はFive minus one is four.と言います。日本語で「引く」というからminusは動詞ではないかと思いがちですが、実は前置詞です。直訳すると「1を引いた5は4だ」というわけです。問題はfiveもfourも複数ですから、述語動詞はareになりそうですが、isとなるという点です。計算などで扱う(紙の上での)数は具体的な数ではなく、いわば抽象化された数ですから、単数扱いになると考えればいいでしょう。Six times two makes twelve. (6x2=12)やSix divided by two equals three. (6÷2=3) のように掛け算や割り算でも三人称単数扱いになって、makesとかequalsとなります。扱う数が具体的なものではないからでしょう。一桁とか二桁とか日常扱う数は大変ではないでしょうが、たとえば十億本の鉛筆に百万本のペンを加える場合、実際に一つ一つ鉛筆とペンを最後まで数えるなんて誰もしないでしょう。紙の上で計算するはずです。それは数が抽象的な概念として存在できるからです。計算は単純に抽象だと捉えればなぜ三人称単数扱いになるのか理解しやすいのではないでしょうか。