retainerは「保持者」「保有物」の意味の他に「顧問料」という意味があります語根の-tainはmaintain(維持する)にあるように「保つ」という意味のようです。re-をreturnのreと捉えると、retainは「後ろに保つ」といった意味になり、そこから「留める」あるいは「保持する」といった意味に発展したのかもしれません。ところで、問題は、それがどうして「顧問料」という意味で使われるのか、ということです。今は故郷のオーストラリアに戻って仕事をしているかつてのALTに問い合わせたところ、You give them money, and they will hold it to complete their job.という返事をもらいました。顧問料としてお金を払う、そうすれば弁護士などの顧問はそのお金を使って、あるいは、仕事をやり終えるまでそのお金を保持しておくので「留める」という意味から「顧問料」などの意味に発展したのだろうというわけです。もし頼まれた仕事が顧問料よりも安くあがった場合には、払い戻しがあるそうです。それは当然だろうと思いますが、日本の場合もそうなんでしょうかね。誠実な弁護士さんであれば、おそらく日本でもそうなのでしょう。