tell A from Bあるいはdistinguish A from Bは「AとBを区別する」という場合に用いられますが、いずれもcanやbe able toを伴います。Can you distinguish Japanese from Chinese? (日本人と中国人を見分けられますか) I can’t tell real jewels from fake ones. (私には本物の宝石と偽物を見分けることができません) といった具合です。ところが、同じ意味で使われる、know A from Bの場合にはcanやbe able toとは一緒に使われません。なぜなのか? ある時、ALTとこのことで話をしていたら、あることに気づきました。 それはcanとknowが語源的に深い繋がりがあるということです。canの語源はkenで、kenが母音交替を起こして、kanになり,さらに子音のkがcに変わって、canになったそうです。知っているのは賢い、賢いから「できる」となったとのこと。日本語でも「あの人はできる」といったりしますが、それと全く同じで、力や能力を持つ(have power to)という意味に発展してcanとなったのでしょう。そんな訳で、canとknowは本来おなじ意味であるから、一緒に使うとリダンダントになる。したがって、一緒には使わないのだ、というのが私なりにたどり着いた答えです。