in factは簡単にあるいは抽象的に述べた事柄をさらに詳しく、もっと具体的に言う時に用いればいいと思います。 前置詞inはin demandやin favorなどと同様に、名詞の意味合を強めるときのinのような気がします。つまりfact(事実)を強めたいのでin factにする、といった風に。"Are you residing in Brockville?" "Yes. In fact, I live in an apartment just down the street on Charlotte Drive."(「ブロックビルにお住まいですか?」「はい。実はシャーロット通り沿いのすぐそこにあるアパートに住んでいます)(青学大) His novel is too difficult. In fact, I don't understand it. (彼の小説は難解すぎる。はっきり言って理解できない)類似表現に in realityというのがありますが、人のうわさや推測はともかく、実は、といったニュアンスで用いられ点でin factと多少意味合が異なるようです。He was in reality a rich man. (彼は実は金持ちだった)この文の場合、彼は貧しそうに見えたとか、多額の負債をかかえているようだといったうわさを耳にしていたわけです。それが実は違っていた、というのでしょう。In reality it wasn’t easy to find a job. (実際には仕事は簡単に見つからなかった) この場合も仕事が簡単に見つかると思い込んでいたわけです。