unanimous :「満場一致で」「全員異議のない」発音はユーナニマスといった感じ。un-はuni-の変化形で「一つ」の意味だそうです。uniteとかuniformなどに登場するuniです。animousの語根はanimで、こちらは「息」を意味するとのこと。そこで、息を吹きかけて動き回るのがanimalになったようです。形容詞語尾の-ousはubiquitousと同様、「満ちている」といった意味でしょう。同じ息づかいに溢れているということから「一致した」という意味に発展したと考えられます。After a lengthy discussion we reached a unanimous decision on the proposal. (長時間に渡る話し合いの結果、私たちはその提案に関して満場一致で賛成することになった)

type in :「コンピューターに入力する」という意味で使われます。typeは文字を打ち込むことですが、type inとなると「入力する」といった意味合いになります。typeだけでもかまわないそうですが、inを付けるのが普通とのこと。前置詞inを伴うことで「中に」という意味合いを含むと考えればいいでしょう。Type in a search term, and it assembles a multimedia presentation on the fly. (検索する語を入力すると、検索結果がマルチメディア形式で流れるように表示されます) この文のように、枠の中に文字を打ち込む、つまりin the boxのinと捉えればいいと思います。もしくはfill in / fill in the box (空欄を埋める)のinと捉えても面白いのではないでしょう。Why don’t we start with just typing in CNN? (まず始めに『CNN』と入力してみましょうか) Let’s type CNN. (では、CNNと打ち込みます) この文のように枠を意識しない場合はinをつけないような気がします。You type in your pass word, and you are all set. (自分のパスワードを打ち込めば、準備完了です) ここでの主語Youは、いわゆる命令文でYouが残っているパターンです。構文的には命令文,andの形です。つまり「~しなさい、そうすれば」という文です。パスワードを打ち込みなさい、そうすれば準備完了です、というわけでが、「はい、あなた、それでは~して」といった感じでしょうか。Youが残る命令文をときどき見かけますが、なんとなく語気が強いような気がします。

ubiquitous:「偏在する」つまりどこにでもある、といった感じ。日本語だとユビキタスということがありますが、発音はユービクタスに近い音です。また[juːbíkwətəs]とビ [bi] の部分にアクセントがきます。同時にどこにでも存在する、という意味ですが、本来は「神はどこにでも存在する」という意味の宗教的な語です。形容詞語尾の-ousは多いことを表すことがありますから、どこにでも、あらゆるところにあふれている、といったニュアンスが出てくるのだと思います。Personal computers have been ubiquitous today.(パソコンは今ではどこにでもあります) Cellphones are ubiquitous nowadays. (携帯電話は今ではどこにでもあります)

24-7は 24 hours a day (一日24時間)と7 days a week(一週間に七日)を合わせたもので、「毎日24時間」「年中無休」「夜間営業」などの意味で使われます。発音はそのままtwenty-four-sevenと読みます。To be a leading company in this time of globalization, you have to be able to serve customers 24-7. (この国際化の時代にトップ企業になるには、毎日24時間、顧客に使えることができなくてはならない) That convenience store is open 24/7.(あのコンビニは24時間年中無休です)この文のようにスラッシュを用いて24/7と書くこともあります。ともあれ、営業時間などについて述べることが普通でしょうが、人についても使われます。その場合には「常にしている」といった感じです。I think about you 24-7.(私はいつもあなたのことをおもっています)品詞は時間を表す副詞と捉えればいいでしょうが、a 24/7 jobなどのような使われ方をする場合は形容詞になります。

two-timer :浮気者」二人の女性あるいは男性と同時に付き合うのでtwo-timerというのだそうです。tow-timeの英英の説明にはcarry on a romantic relationship with two people at the same timeとありました。two people at the same timeからtwo-timerという言い方が生まれたと分かります。That’s when the two-timer’s real mate returned. (そのときです。この浮気者の本当の連れ合いが戻ってきました) 因みに、three-timerとかten-timerとか言わないのかと知人のイギリス人に訊ねたところ、ちょっと冗談めかして体力次第だという返事がかえってきました。

turn to ~ 「~に頼る」「~次第だ」という意味の成句はいろいろとありますが、ほとんどが前置詞onを伴います。たとえば rely on, count on, depend on,といった具合です。しかし、turnのときは、なぜか前置詞はtoをともなってturn toとなります。おそらく「頼るべき人間 (物) に向かう」という意味でtoが用いられるのでしょう。The girl had no one to turn to for advice. (その少女には助言を求めるべき頼りになる人が一人もいなかった)(東大)この文のようにturn to A for B(BをもとめてAに頼る)という形をとることが多いような気がします。The British company Lunar Mission One has turned to Kickstarter to raise $1 million. (英国企業Lunar Mission Oneは100万ドルを募るためにKickstarterに力を借りている)(CNN) この文のように不定詞が続くこともありますが、不定詞の中身は目的・理由が普通のようです。To attract customers, hackers are turning to advertising. (顧客を引きつけるために、ハッカーたちは広告を利用しています) He taught himself how to throw a javelin by turning to YouTube. (彼はYouTubeに頼ることでやり投げの方法を独習した) このように何かを始めようとするときに、誰かに頼ったり、何かに頼ったりする、といった状況で使われる、と考えればいいのではないでしょうか。

trailer :「テレビや映画などの予告編」という意味があります。トラックなどの後ろにつけるのがトレーラ―(英語っぽくいえばトレイラー)ですが、その牽引されるトレーラーのように、ある映画が終わってから、すぐその後にくっついて次の映画の予告をすることから、「予告編」という意味でtrailerが使われるようになった、とあるALTは解説してくれました。そこでetymologyをみてみると、この意味では1928年に使われ出したとありますから、T型フォードが登場して20年後には何か荷車のようなものを牽かせていた車が走っていたということでしょうか。The group posted a movie-type trailer publicizing the mission online. (そのグループは映画の予告篇のような動画をアップしてネットでミッションの内容を告知しました)